脱毛最大手、ミュゼプラチナムが任意整理へ
脱毛エステ大手の「ミュゼ・プラチナム」を運営するジンコーポレーションが多額の負債を抱え、銀行団との任意整理に入っていることがわかった。高橋仁社長が6日、都内で会見して明らかにした。事業は継続したうえで、債務返済に向けた再建計画をまとめ、来年3月までに銀行団の同意を得る、と説明している。
朝日新聞デジタル
脱毛最大手のミュゼこと、ミュゼプラチナムが倒産の危機。
ミュゼプラチナムの運営会社であるジンコーポレーションが多数の負債を抱え、銀行団との任意整理に入りました。
ミュゼに脱毛エステの申込みを行っている会員の方達は、一体どうなるのでしょうか?
ミュゼの任意整理と倒産の可能性
ここで気になるのが、ミュゼの脱毛サロンを今後継続していけるのかどうか。任意整理と倒産の可能性について記します。
任意整理とは
任意整理とは自己破産や民事再生のように裁判所を利用することなく、借金の返済が厳しい方の代理人(弁護士や司法書士)が貸金業者と交渉し、毎月無理の無い金額に分割して返済しやすくするものです。任意整理をする場合には、安定した収入があることが条件となります。
任意整理ナビ
法人のケースでも同じように、安定した収入があることを条件に、負債金額膨れ上がり借金の返済が厳しい会社の経営者が、代理人を通して銀行などの金融機関と支払い猶予の交渉などを行うということです。
民事再生ではなく、任意整理を選択するということは、経営者の判断上では、再建の目処があると考えてのことでしょう。
ミュゼは倒産するのか?
任意整理は債権者の多数決で処理を決めることができないため、処理が難しいケースは、一部の大口債権者の協力が全く得られない場合。ミュゼを運営するジンコーポレーションは負債額や割合を公表していませんので、任意整理によって事業再建が行われるかは判断ができません。
もし、大口債権者の強力が得られない場合は、債権者の多数による決定に不賛成の債権者も拘束される民事再生手続を選択することになります。
いわゆる、企業が事業を継続しながら再建を図る「再建型」の再生手続です。
そのようになった場合、日本全国に約190店を展開し、会員は約270万人を擁するミュゼプラチナムであれば、経営者が代わり、事業を継続しながら経営再建を図ることになるでしょう。
なぜ、ミュゼがこんなことになったのか?
ミュゼの資金繰り悪化については、外部サイトですがこちらで詳しく記載されていますので、ご参考ください。
Business Journal「ミュゼプラチナム、資金繰り悪化で私的整理 多額簿外負債が発覚、前受金を売上計上」
こちらの記事を要約すると、
・本来負債計上すべき前受金を売上計上することで、毎月10億円ともいわれる広告費を使っていた
・借金をしておきながら、高橋仁社長個人は数億円もの役員報酬にするほど羽振りが良かった
高橋社長は競走馬を10頭近く所有・・・
ジンコーポレーション社長の高橋仁社長は、ミュゼスルタン等の競走馬を10頭近く所有していたことでも有名。今回の任意整理によって、競走馬をすべて手放すのは確定的だと言われています。
ミュゼに契約している人、残りの契約はどうなる?
心配なのはミュゼで脱毛を契約しており、まだ残りのコースが残っている方。
ミュゼが任意整理を行うので、脱毛サロンの店舗運営は変わりなく継続はされるはずです。もちろん、CMや電車広告でミュゼを見ることはなくなる可能性は高いのですが。
そのため、契約中のコースが残っている方は、問題なく施術は継続できます。また、イメージ悪化により新規申込み件数が確実に少なくなるので、予約は取りやすくなるはずです。
もちろん今後の運営が心配な方は、解約・返金の手続き行うことを推奨します。
⇒ ミュゼの問い合わせ窓口へ