山田千賀子社長のプロフィールや、関連会社2社の存在、「てるみくらぶ」の2018年度新卒採用の詳細についても紹介しています。
てるみくらぶ社長が謝罪会見
東京地裁から破産手続き開始決定を受けた旅行会社「てるみくらぶ」は3月27日午前、東京都内で記者会見を開いた。
弁護士ドットコムニュース
チケット代金を振り込んだにもかからず、発券できないといったトラブルが起きていた旅行代理店「てるみくらぶ」は27日、都内で記者会見を開きました。
会見ではてるみくらぶ社長・山田千賀子氏が出席、謝罪を行い、財務内容が悪化した理由について「広告媒体への経費がかさんだため」と釈明。しかし、詐欺まがいの行為を働いた社長に対して世間からバッシングが集中しています。
とんでも経営によって海外旅行者に多大なる迷惑・損害を与えた「株式会社てるみくらぶ」及び、山田千賀子(やまだちかこ)社長とはどんな人物なのでしょうか。
株式会社てるみくらぶとは
設立:1998年12月4日
事業内容:旅行業法に基づく旅行業、及び損害保険代理業
旅行業登録:観光庁長官登録旅行業第1726号
代表取締役:山田 千賀子
本社所在地:東京都渋谷区渋谷2-1-1 青山ファーストビル6F
拠点数:5拠点(東京、大阪、名古屋、札幌、福岡)
所属団体:日本旅行業協会正会員(JATA)
資本金:6,000万円
関連会社:株式会社自由自在(格安旅行代理店)、てるみくらぶホールディングス(持株会社)
てるみくらぶ社長・山田千賀子プロフィール
「株式会社てるみくらぶ」社長を務めていたのが山田千賀子(やまだちかこ)氏。てるみくらぶの関連会社で格安旅行代理店「株式会社自由自在」及び、てるみくらぶの持株会社「てるみくらぶホールディングス」の社長も兼任。
山田千賀子社長の経歴は高校卒業後、事務系の仕事を経験。その後、旅行代理店の添乗員として活躍(添乗員時代がてるみくらぶだったかは不明)。
現在分かっている情報によると、31歳の頃「てるみくらぶ」社長に就任。てるみくらぶは1998年創業の会社であるため、山田千賀子社長の年齢は50歳前後と見られています。
2018年新卒採用も計画していた
現在閉鎖されている「てるみくらぶ」ホームページのキャッシュをみると、「2018年新卒採用 募集要項」というページがあることを確認。
新卒採用の募集職種は、(1)仕入れ、(2)商品企画(3)説明会/販売促進、(4)予約受付 ・アドバイザー、(5)手配 (エアー・ランド)、(6)添乗員の6職種。初任給については、平成28年4月実績で
大学卒:月給19万円、専門・短大卒:月給18万円と明記。さらに、賞与は年2回と書かれています。
さらに、新卒採用ページには、てるみくらぶの持株会社である「株式会社てるみくらぶホールディングス」のポジションも募集。債務超過で倒産の原因となった重要な経理業務についても、新卒採用を募集していたことが分かります。
負債総額は約151億円・・・なぜ?
関係者によると負債総額は約151億円で旅行者に返済が必要な債権額は100億円に上るという。
NNN
日本テレビ系(NNN)ニュースによると、負債総額は約151億円、旅行者への債権額は100億円にも上ると報じられています。
一方、てるみくらぶの平成28年9月期売上高は約195億円。売上実績だけを見ると、経営努力によって事業を継続できたようにも見えますが、山田社長自身が代表を務める持株会社がお金を動かしていた模様。
続報が待たれますが、プライベートカンパニー化していた「てるみくらぶ」の破産申請には何か裏があるのかもしれません。
破産手続開始申立書によると「てるみくらぶ」が少なくとも3年前から粉飾決算を繰り返していたことが分かりました。
2014年9月期では大幅な赤字だったにも関わらず、航空券の仕入れや経費を少なく計上し、決算書では黒字を装っていたとのこと。さらに、銀行や観光庁など、提出先によって内容の異なる複数の決算書を偽装し、提出していたことも発覚しています。
銀行から融資金をだまし取ったとして、てるみくらぶ山田千賀子社長らが8日にも警視庁が逮捕する方針を固めたことが分かりました。