今やただの電話”ではない。カメラやメール、ゲーム、SNS機能はもちろん、車の乗り継ぎや地図などあらゆる
報を教えてくれるとあって、手放せない人が続出しているスマホ。「ないと不安」とまで感じるスマホ依存が増えている今、スマホ中毒予備軍もしくは、すでに中毒になっていないかまずはチェックしてみましょう。
ひょっとしてあなたも?スマホ中毒の予備軍診断
以下に該当する方はちょっとして中毒の予備軍かも。こんなは以下のような“スマホ癖”、見に覚えはありませんか?
1.食事中もスマホを眺めていることが多い
家族の団らんの場でもある食事の時間に関わらず、食べながらでもうっかりスマホを操作してしまう。そんな無意識の“〜ながら食べ”はスマホ中毒の前兆。食事のときは食べ物に集中しないと、消化にも悪いはず・・・
2.SNSが気になって仕方ない
LINEなどのSNSは重要なコミュニケーションツール。常に通知を気にする人も。既読スルーくらいで嫌われるような友達なら、こっちからスルーした方が精神的にも楽になりませんか?
3.着信があったように錯覚することがある
「ヴヴヴッ…」っと振るえたと思って、スマホを見てみても、何も着信がなかった・・・と勘違いすることって意外に多くないですか?
実際には振動していないのに、振動(着信)したと錯覚することを「ファントム・バイブレーション・シンドローム」なんて言葉も付けられていますが、よく感じる人はちょっと危険?
4.肩こりや目の疲れがひどくなった
スマホは下を向いて操作することが多いため、猫背やストレートネックになりやすい。そんな姿勢の悪さから肩こりや視力低下の原因にもなりがち。。。歳のせいかな?なんて思っている人は、スマホ生活を改善して見る価値あり。
5.友達との会話よりスマホに夢中
友人や恋人と一緒にいても、お互いにスマホを見てばかり・・。
とはいっても、「SNSやゲームの方が大事」なんて思う方は、その人となんのために会ってるの?
6.移動中もスマホを操作
自転車や自動車に乗りながらの“ながらスマホ”は大変危険です。歩きスマホももちろん迷惑行為。移動中のスマホ操作は、わが身と周囲を危険にさらします。
7.就寝前スマホをしながら寝落ちする
就寝前にスマホでメールをチェック・・・・くらいならいいけれど、寝落ちするまで使うのはやりすぎ。睡眠時間まで削ると日常生活がどんよりした気分に。
ほうれい線、首のシワが深くなった
長時間スマホを使っていると、下を向いている時間やブルーライトを浴びる時間も長くなります。そのため、ほ言うれい線や首のシワが深く当刻まれる一因になる…なんて言われています。
仮想世界に入りすぎないで..スマホゲーム依存に注意
これまでに挙げたスマホ癖は、たくさん当てはまってしまった予備軍の方であっても、完全なる“スマホ依存”とはいえるレベルではありません。もっと、気をつけなければならないのは、スマホの使用理由の大半がゲームの人。
「ゲームのやりすぎによるゲーム障害」は、病気として、WHOに認められる可能性が高く、昨今は“ネット依存外来”まで開設されています。ネット依存外来の患者さんには、スマホゲームに年間600万円以上課金したり、スマホゲーム依存によって、患者さんの脳の前頭前野の機能低下が危惧されています。
ゲーム依存の結果として、理性が働かず、衝動が抑えきれなくなって、ゲームを自力では辞められなくなることに。第3者からゲームを取り上げられると、イライラして怒りっぽくなる人。小さな刺激では満足できず、興奮を求めて、課金を繰り返すようになる人も。
集中力・注意力散漫で学業や仕事に悪影響…リアルな生活が危うくなる
日常生活まで充実するようになった!という方なら、まったくもって問題はありません。しかし、スマホ依存によって、学業が疎かになったり、成績や体力が落ちたりと、最終的に後悔した人生を送ることになる可能性も。
また、ビジネスマンなら、頭が働かず、仕事がおろそかになれば、同僚や外部の評価が悪くなり、結果として収入アップに繋がらなくなる…といった日常生活へ悪影響が出る可能性もあります。
スマホ中毒になる前に自分の危険レベルをまず知ろう
4つのスマホ断食法を紹介
スマホは確かに便利なので、一日中触っていても“飽きがこない”というのは異論はないはず。だからこそ、スマホにあなたの生活をコントロールされてしまうことがないように、以下4つの断食法を実践して、スマホとの付き合い方に一定の距離感をつけましょう。
①通知をオフにする
メールやLINEなどを受信するたび音が鳴るのは、通知設定がオンなっているため。この設定をオフにしておけば、メールが来たかどうかわからないので、煩わされることもない。オフ設定はスマホ本体からでも、アプリの設定からでもできる。
LINEなどの小ざかしいアプリは思い切って通知オフ!
②返信がすぐにできないことを周りに伝えておく
通知設定をオフにすると、LINEメッセージにすぐに返信できなくなる。
思い切って通知オフ設定にしたら、周囲に「普段あまり携帯みてないから返信遅い」などと伝えておく。もしっくは、こんなことでこじれる人間関係なら、スパッと断ち切る。そもそも、仕事でもないのにセッカチに返信を求められる筋合いはない。
③使わない時間帯を意図的に作る
スマホが常に気になる人は、あえて「使わない時間帯」を決めよう。休日は使わない、移動時はポーチに入れてかばんの奥にしまうなど…。
また、スマホで代用できてしまう音楽プレーヤーやカメラなど、あえて個別に持ち歩き、スマホ自体を遠ざけるのも◯。
④スマホ依存対策アプリを活用する
スマホを使うのにお金がかかるアプリなど、ここ最近、利用時間や利用頻度をコントロールできるアプリが、続々誕生している。自力で使うのをやめられないなら、以下に紹介するアプリを活用するのもおすすめ。
おすすめスマホ依存対策アプリ
ブロックタイマー – AppStore
こちらはサイバーエージェントがリリース、育成タイプのスマホ依存対策アプリ「ブロックタイマー」(iPhone対応)。
スマホ依存解消サポートアプリタイマーを使うほど自然豊かな「エリア」が育つという、スマホを使用しないことに“やり甲斐”を感じることができる面白いアプリ。
休憩時間が設けられており、自分のペースを考えながら続けることができます。
タイマーロック3 – GooglePlay
「タイマーロック3」は一言で言えば、スマホを使うのに課金されるというアプリ(Android対応)
10分単位、最大12時間まで、使わない時間を設定することができ、途中で解除する場合は100円の課金が必要といった“ドM”仕様。
「お金を使いたくないから、スマホ依存から解放される!」などネット上でも評判も上々。※急な用事もあるため、通話機能は操作可能。
それでもダメなら、専門外来へ
これまでに挙げたような断食法でも解消できないなら、スマホ依存外来へ。スマホなどの“ゲーム障害”は病気と判断されるので、自力での対策では対応できません。
ネット依存外来といった専門外来に受診するなり、専門医に相談しましょう。
神奈川県・久里浜医療センターにはネット依存治療部門が開設されている – 久里浜医療センターHP