食器洗浄機の歴史・持っていると得られるメリット

略して“食洗器”などとも呼ばれる食器洗浄機。私たちの生活を便利なものにしてくれている家電の一つです。本記事では、そんな食器洗浄機はどんな歴史があって現在の形になり、また、そのメリットとはどんなものがあるのか解説していきます。

食器洗浄機の役割と仕組み

業務用や家庭用、その他にもメーカーやブランドによっても機能はさまざまですが、基本的に食器洗浄機は、洗剤と熱い高圧水流を使い汚れを落とし、殺菌、すすぎ、そして乾燥を行うことができる機械のことを指します。

内蔵されている圧力スイッチ、モーター、水吸入バルブ、制御盤、サーモスタット、電源ICなどの細かい部品の機能によって、食器の洗浄や乾燥が可能になります。

「グラスウォッシャー」と呼ばれるガラスのコップ専用の洗浄機、家庭用キッチンに組み込まれることの多い「ビルトインタイプ」、置き型の「卓上タイプ」などの種類があります。

食器洗浄機の歴史

世界初の食器洗浄機の誕生は1980年ごろのアメリカで、現在のように自動ではなく、手動でハンドルを回転させるタイプのものでした。

その後、1839年に実用的に使うことのできる自動の食器洗浄機の発明に成功したのはアメリカのジョセフィン・コクランという発明家で、ディナーパーティーに行った際に貴重な陶器の食器が召使の不注意により欠けてしまった姿を見て、より良い食器洗いの方法はないかと、発明の動機に至ったそうです。

日本においての食洗器の歴史は、大手電機メーカーであるパナソニックが食洗器を開発し、販売を開始したのが1960年ごろ。当時は洗濯機ほどの大きさで、床に置くタイプのものでした。それは小さめな作りである日本のキッチンでは使い勝手が悪く、その後改良を重ね、卓上型の食洗器を1968年に発売しました。

しかし、それもそれで大きさが小さく改良された分、洗える食器の容量も少なくなるなど、その便利さは現在のモデルとはかけ離れたもので、販売当初から25年ほどは普及率がなかなか伸びませんでした。

その後も二段かごの導入や部品の位置などの改良を重ね、現在のような日本のキッチンでも邪魔にならない小型食洗器の開発に成功、そして普及が広がりました。

食器洗浄機のメリット

  • 殺菌・除菌効果
  • 手洗いよりも綺麗に洗浄可能
  • 家事の時短
  • 節水・節約
  • 手荒れの心配無用

おわりに

このように、長年の個人や企業の開発の努力があってこそ、現在の食器洗浄機の形があるのです。

日本ではまだ洗濯機や冷蔵庫など他の家電と比べて普及が進んでいないものの、欧米での普及率は7割を超えていると言われており、今後は節水ができる点から地球温暖化対策の一つとして更に普及が世界中で広がっていくのではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました