【期待外れ?】ジブリパークがオープン!アトラクションは「森林切ってまで新たに開発しない」

6月1日中日新聞の一面に「愛知にジブリパーク 万博公園衣替え」と報じられ、ネット上では「どんなアトラクションができるか楽しみ!」「めっちゃ楽しみ!絶対年パス買う」など、歓喜の声が殺到。
しかし、確かスタジオジブリの宮﨑駿監督と鈴木敏夫氏は「ジブリランド」構想に消極的だったはずだが・・・。

2020年にジブリパーク!ファン歓喜

「千と千尋の神隠し」や「となりのトトロ」などのアニメ映画で知られるスタジオジブリ(東京都小金井市)が、愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)を「ジブリパーク」に生まれかわらせる。

中日新聞

中日新聞が一面で報じた愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)をスタジオジブリのテーマパークに生まれ変わらせるという「ジブリパーク」構想。

園内200ヘクタールの面積に、ジブリの世界観が再現されるとしてネット上では大きな盛り上がりに。

「絶対行きたい!」「行きたすぎる!早く2020年になって欲しい」など、「ジブリパーク」への寄せられる興奮のコメントが殺到しています。


ジブリパークのアトラクションに夢が膨らむ・・・

映画「千と千尋」で、カオナシを連れて、千が電車から見ていた風景も再現して欲しい・・。

「魔女の宅急便」の世界観が再現されたら素晴らしいですね。

ジブリなら、「猫の恩返し」「ハウルの動く城」「紅の豚」など、USJの人気アトラクション「スパイダーマン」のような3Dアトラクションに転換できたら確かに面白そうです。

かつて、ジブリパーク(ジブリーランド)の再現図が話題に

人気のイラストレーター「TAKUMIさん(@takumitoxin)」が2015年1月にTwitterにアップした「ジブリーランド」のイラスト。3万以上のリツイートがされるなど、ネット上で大きく話題になりました。

おそらく今回、「ジブリパーク」が愛知に再現されるというニュースを聞いて多くの方がイメージされるのがTAKUMIさんが描いた「ジブリーランド」のはず。

ジブリーランドの詳細については、外部サイトですがこちらの記事『ジブリがいっぱいジブリーランド! こんなのあったら絶対に行きたい♪』に詳しく紹介されています。

ジブリパーク構想のニュースに反応したイラストレーターのTAKUMIさん。ジブリパークをジブリファンが期待している形に近づけるために、是非頑張って頂きたいところ。


一方、理想とは程遠いテーマパークに・・・?

順次、整備を重ねるが、木々の伐採など新たな開発はしない。

中日新聞 2017年6月1日朝刊より

ジブリパークのニュースにファンが興奮する一方、現実的には皆さんがイメージするような「ディズニーリゾート」「USJ」のようなテーマパークができるということではなさそう。

「2020年に“ジブリパーク”オープン」を報じた中日新聞の記事には、「木々の伐採など新たな開発はしない」と書かれており、新規アトラクションを建設するための森林伐採は行われないとのこと。

instagram.com

こちらが現在、愛・地球博記念公園(通称・モリコロパーク)に再現されている「サツキとメイの家」ですが、周辺を見渡すと多くの森林に囲まれています。

pref.aichi.jp

さらに、こちらがモリコロパークの園内マップ。赤丸で囲っているエリアが、「サツキとメイの家」エリア。

マップを見ると、園内の約7割が森林に囲まれており、森林伐採せず、ジブリパークのアトラクションを建設するとなると、多目的広場や、野球場、温水プールやテニスコートなどを既存施設を潰す必要があります。

■6月1日追記
愛知県知事・大村秀章氏が記者会見に応じ、「ジブリパーク」のイメージについて『トトロのふるさと村』のようなものをつくり、徐々に広げていきたい」と説明。
園内の森林伐採は避け、「グラウンドなどになっているスペースを活用する」と明言。テニスコートや野球場などの既存施設がジブリパーク構想によって解体される可能性を示唆しています。

ネット上では、「ジブリパークっていうパワーワードに影響されすぎだって」「基本的にモリコロパークがジブリパークに名前変わるだけじゃ・・・」「まだ詳細決まってないのに騒ぎすぎ」という意見も。

かつて宮﨑駿監督は「ウォルト・ディズニーの最高傑作はディズニーランドである」「ディズニーランドみたいなものは作らない」と語ったように、アニメーターとしてのウォルト・ディズニーに嫌悪感を持っており、同等に捉えられるのは好んでいないのは有名な話。

最後に新遊園地構想について無遠慮な筆者は、ジブリの鈴木さんにこう聞いてみた。
 筆者「鈴木さん。ジブリ・ランド作らないんですか?。」
 鈴木「ふ~ん。そういう話いっぱいあったんすけどね~。」

メディアゴン『鈴木敏夫はなぜ「ジブリ・ランド」を作らなかったのか?

スタジオジブリの鈴木敏夫氏は、「ジブリ・ランド」構想について、「そういう話はいっぱいあった」としながらも、ジブリ特有の世界観を大事にするためにディズニーランドのようなテーマパークは作らないと見られています。


「木々の伐採など新たな開発はしない」と明言されているジブリパーク構想。単純に、「モリコロパーク」が「ジブリパーク」に名称変更するだけでなく、ジブリファンの期待に応えるパークへ変貌するのでしょうか。

今後、企業の幅広い参画を募るとのことなので、参画企業のアイデアによるところが大きいかもしれません。

■4月25日追記
スタジオジブリが作成したジブリパークのデザインが公開されています。
メインゲートに「ハウルの動く城」の世界を模した施設をつくるほか、「耳をすませば」「となりのトトロ」などジブリ作品の世界観が表現されています。

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