ハラスメントの新語「スメハラ」「ソーハラ」「エイハラ」ってどういう意味?

セクハラ、パワハラなどに代表される「ハラスメントたち」だが、最近は様々なソーハラ、スメハラ、エイハラなどの造語が誕生。何が問題なのか、それらの改善策について詳しくみていこう。

パワハラについてはこちら「パワハラ認定のグレーゾーン具体例4つ
セクハラについてはこちら「セクハラ認定のグレーゾーン具体例4つ


スメハラとは

「スメハラ」はスメルハラスメントの略で、においにより周囲を不快にさせる嫌がらせのこと。
においや香りの感じ方には個人差があるが、複数の人が不快に感じていればスメハラの可能性が高くなる。柔軟剤、香水、整髪料、ハンドクリームなどの香りのほか、弁当のにおいや体臭なども問題となる。

スメハラ被害者の「あの人のにおいはひどいよね」という陰口が“逆スメハラ”となってスメハラ加害者を精神的に追い詰めることもよくあるので注意しよう。

スメハラのグレーゾーン

・強い香織の柔軟剤や香水を使わない
・シュウマイ弁当など、においがキツイ弁当を職場で食べない

改善策は、日頃から仲の良い友人や家族に、自分の匂いについて素直に教えてもらう。体臭が臭いなら、今すぐ病院に行け!だ。

 脇汗が激しい夏の季節はスメハラに注意せよ
脇汗が激しい夏の季節はスメハラに注意せよ

ソーハラとは

SNSを通じて行われるソーシャルメディアハラスメントのことを「ソーハラ」と呼ぶ。
SNSの投稿内容を常に“監視”されていると感じられたり、上司や先輩の投稿に対して常に「いいね」を押さないといけないような“圧”を感じたりすると、SNSでのつながりが心の負担になる。

上司から来たSNSの友達申請を嫌がる部下も多い。というか、上司とSNSで繋がりたいと思っている部下は100人に1人くらいだろう。
上司から部下への友達申請は基本NG。特に異性は嫌がる傾向が強く、つながることでセクハラにも発展しかねないので注意が必要だ。

ソーハラのグレーゾーン

・SNSの友達申請を自分から要求する
・SNSで得たプライベートなネタを職場で話題にする
・自分の投稿内容に対して「いいね」を暗に強要する

改善策は、「SNSはプライベートな場」「仕事を持ち込みたくない空間」と考えよ。

エイハラとは

「新人だから○○」「年配だから××」といった、年齢/エイジ(age)を理由にした差別や嫌がらせを「エイジハラスメント(エイハラ)」と呼ぶ。

「スマホもろくに使えないオッサン」「老害はさっさと辞めろ」といった中高年に対するものから、「新人には雑用をやらせておけ」「これだからゆとり世代は」といったものまで対象になる。


老害ではない老人も中には存在する

エイハラのグレーゾーン

・スマホやネットに疎い年上社員をバカにする
・新入社員などの若手に、「ゆとり世代?」と質問する

改善策ポイントは、年齢と能力には関係がないことを意識し、「老人=ITに弱い」「若者=メンタルが弱い」と決めつけない。

逆ハラ野郎に臆することがないよう、知識を身に着けよう

ハラスメントが社会問題として頻繁に取り上げられるようになって以降、業務上必要な指摘や指示に対して「それって○○ハラですよね」とハラスメントを大義名分にして脅してくる逆ハラ社員が少なからず発生している。

そういう輩は、パワハラを気にして強く出られない上司の弱みにつけ込み、指示を無視してくることもある。そんな逆ハラ社員に対して、「何がハラスメントに当たるのか」というボーダーラインやグレーゾーンをよく理解しておけば、臆することなく指導することができるはずだ。

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