仮想通貨への投資は、株や債券とは異なるスピードと文化を持ちます。
価格が一晩で二桁動く世界では、ほんの小さな判断ミスも資産を大きく減らす原因になりかねません。
回避方法を学べば、安心して投資をすることが出来るので、銘柄を選ぶ際は仮想通貨の上場予定一覧を参考にすると良いでしょう。
そこで本稿では、初心者の方が特に陥りやすい「6つの典型的な間違い」と、その回避策を具体的に解説いたします。
情報収集を怠る
事前調査をしないままSNSの口コミだけで買う行為は、価格よりもリスクを先に抱え込む危ういスタートです。
仮想通貨はホワイトペーパーや開発状況など、公開情報も豊富に存在します。
それにもかかわらず「みんなが上がると言っているから」という理由で購入すると、上場延期や技術的トラブルといったニュースに対応できません。
公式ドキュメントを読み、供給量・ユースケース・チーム構成を理解したうえで投資額を決めるのが第一歩です。
ボラティリティを軽視する
ビットコインでさえ1日で10%動く市場に「安定」を期待しすぎると、含み損に耐えられずロスカットを強いられます。
仮想通貨市場は時価総額がまだ株式市場ほど大きくなく、大口注文やマクロ要因で価格が乱高下する傾向に。
短期の値動きで動揺しないためには、購入時点で「値幅想定」を持つことが有効です。
例えば−30%まで下落しても保有を続ける、といった自分なりの許容範囲を決めておけば、過剰なナンピンや高値づかみを避けられます。
詐欺に惑わされる
「保証利回り」「限定オファー」といった甘い言葉は、しばしば高額な授業料を請求する罠に直結します。
代表例はポンジスキームや高利回りをうたう無登録取引所で、2024年だけで仮想通貨関連の詐欺被害は100億ドル超に達しました。
対策として、運営会社の所在地・免許・第三者監査の有無を確認し、ホワイトリストに載っていないプラットフォームへの送金は見送る判断が必要です。
余剰資金を超えて投資する
生活費や緊急資金まで仮想通貨に回すと、市場が逆風に振れた瞬間に資産も心も追い込まれます。
仮想通貨は高リスク・高リターンと自覚し、「失っても生活が破綻しない額」にとどめることが基本。
家計簿で月次の可処分所得を把握し、投資比率に上限を設けましょう。
日本の税制では年次の損益通算ができず、年末時点の評価損益が課税対象となる点にも注意が必要です。
セキュリティ対策を甘く見る
取引所まかせにしてパスフレーズを失い、ハッキングで資産が消えるケースは後を絶ちません。
ブロックチェーン自体は堅牢でも、ウォレットの保管方法が弱いと資金は簡単に奪われてしまうので、二段階認証をオンにし、ハードウェアウォレットにメイン資産を移すことが推奨されます。
取引所の保険制度や冷蔵保管率を比較し、国内ライセンスの有無もチェックしましょう。
シードフレーズは紙媒体に控え、写真やクラウド共有は避けてください。
FOMOで衝動売買する
値上がりの波に乗り遅れまいと深夜に成行注文を出す行為は、冷静な資産運用とは正反対です。
Fear Of Missing Outは、SNSで成功談が拡散されやすい暗号市場で特に強く現れる現象で、これを抑えるには、購入前に根拠を紙に書き出し、利確や損切りの条件を数値で決める方法が有効。
市場には常に次の機会が訪れるため、プランを持っていれば焦らずにチャンスを待てます。