自己嫌悪なし!ストレス解消法「コーピング」のポイント&おすすめ方法

ストレスはその場しのぎの解消法や、自分の行動の癖によって、さらにストレスを抱え込んでしまうことがあります。ストレスと正しく向き合うための助けとなる方法を紹介します。

ストレスから逃げず、原因に向き合う

ストレスがたまると、やけ食いややけ酒、衝動買いなどの行動に走りがちです。そのときはすっきりした気分になり、時的につらさを忘れられるため、こうした行動が癖になってしまいます。
しかし、しばらくするとその行動を後悔し、自己嫌悪に陥ることも少なくありません。場合によっては、体調を崩したり、経済的な負担が大きくなったりすることもあります。

このように、ストレスを発散するつもりがさらに大きなストレスを抱え込んでしまうことになるのは、よくない行動パターンといえるでしょう。こうした状況を生み出しているのは、その場しのぎの行動です。誰でもストレスがたまるのはつらいため、その状態を避けようとして、目先の楽しいことに飛びついてしまいがちです。

前向きにストレスを解消する方法を身につける

しかし、根本的なストレスの原因は、その場しのぎの行動では解決しないままです。そのため、しばらくするともっとつらくなってしまいます。まさに、目先の楽を手に入れて、長期的な苦しみを抱え込むという最悪な結末になってしまいます。

このような行動パターンから抜け出すには、前向きにストレスを解消したり、ストレスの原因を減らすことが大切です。具体的にストレスの原因と向き合うための対処法「コーピング」について紹介します。

ストレス対処法「コーピング」とは

たまったストレスを前向きに解消するには、コーピングという対処法を身につけることが役立ちます。
コーピングとは、「上手に対処する」という意味の英語で、ストレスの対処法として使われる場合は、適切な気晴らし、適切なストレス解消法という意味になります。

コーピングとは、「適切な気晴らし、適切なストレス解消法」

コーピングって何するの?

コーピングを始めるには、最初に“自分にとってのストレス解消法”を「あらかじめ考えておく」こと。ストレスがたまった状態では、精神的に余裕がなく、なんとか対処しようと思っても、なかなかよい方法が思い浮かびません。
そのため、やけ食いなど、その場しのぎの方法を繰り返し、あとで落ち込むというパターンに陥ってしまうのです。

そうした状態にならないためにも、元気なときに、自分にとってストレス解消になること、つまり自分のコーピングは自分のストレス解消になると思うことをできるだけ多く書き出します。できれば100個を目標に、心に余裕があるときに、「コーピングリスト」を作っておきましょう。

◯ポイント
ストレスが溜まったときに「自分にとってのストレス解消法」がないと…
⇒暴飲暴食、お酒に逃げる、散財をしてしまう…など、あとで自己嫌悪に陥る結果に

コーピングのポイント

コーピングを具体的に始めるためのポイントを以下紹介します。

1.実行した後に自分のためになる行動にする

コーピングリストの項目を実行したあとに、後悔したり、憂うつな気分にならないものを選ぶようにする。

2.やることを細分化して増やす

気分によって好きなものを選べるように、なるべく細かく書き出す。例えば、「掃除をする」なら、「台所掃除」「トイレ掃除」「お風呂掃除」など、場所ごとに項目を分ける。

3.実際に試してみる

ストレスがたまってきたと感じたら、コーピングリストから好きなものを選び、試す。効果の有無を記録すると、次からの参考になる。

 コーピングリストは自分のためになる項目を考える
コーピングリストは自分のためになる項目を考える

コーピングのオススメ方法と注意点

コーピングは“何かをあらかじめ考えておくこと”が大切。できるだけたくさんのコーピングを箇条書きにして、「コーピングリスト」をつくっておきましょう。

コーピングリストはすぐに見られるところに手帳に書き込んだり、スマートフォンに入力しておいたりすると、持ち歩きしやすく、気がついたときに項目を追加することができます。

■コーピングリストの例
旅行に行く
お気に入りのカフェに行く
手帳に楽しい予定を書く
早起きして日の出を見る
夜、星を見上げる
台所の掃除をする
玄関の掃除をする

「コーピングを考えるときのコツは、あとで後悔しない「自分のためになる行動を選ぶ」ことです。「やけ酒をする」「爆買い」「ケーキをいっぱい食べる」など、後で健康や金銭的に悪影響を与えそうな項目を選ばないようにしましょう。

また、「行動を細分化する」のも項目を増やすコツです。コーピングは多ければ多いほど、そのときの気分や状況に合ったものを選ぶことができます。

ストレスがたまってきたと感じたら、コーピングリストから選んで、試してみましょう。試した結果、効果があったかどうかを記録しておくと、次に選ぶときの参考になります。

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