2月の勝者143話のネタバレ考察ですが、不合格の結果を受け、武田勇人親子は桜花ゼミを訪れていた。息子の対策授業中に一人スタバへ逃げ込む母・香織。香織は過去を回想しながら、止まることなく進み続けてしまった選択を後悔した。しかし、その直後の急展開。人生で最も長い夜はまだ続く・・・
二月の勝者143話のネタバレ
今日発売のビッグコミックスピリッツ、「二月の勝者」載ってます!いよいよ2月1日の夜、続々と合格発表が行われるフェーズに入りました。緊張感が出るよう頑張って描いてます。リアルな合否を目指して細かく詳しく描いていきますので、お付き合い頂けましたら!よろしくお願いします🤲 pic.twitter.com/hcYGcSn7Sf
— 高瀬志帆@「二月の勝者」16集9月12日! (@hoshi1221) August 8, 2022
前回までのあらすじ
- 山本佳苗の母、計画変更を嘆願するも…
- 「確実に狙える学校を」娘を思う母の思い
- 続々と届く合格発表
- 今川理衣沙、散る・・・
第143話『二月の曲折』
結果で分かれる選択肢
武田勇人、今川理衣紗の不合格に続く結果発表。
ジャニオタ・大友真千音も合格発表があったが、英城学園中は不合格。
桂先生はすぐさま、桜花ゼミに大友真千音を呼び、明日への応急措置を施した。
一方、Ωクラス・藤原昴は算数一科目受験の上池袋中を合格。
本命の御三家のひとつ「武蔵中」の合格発表を控え、明日以降は更にレベルの高い学校を目指す予定だった。
つまり、現時点で一つでも合格がとれていれば、その後は「攻めの受験」ができるのだ。
悔いる母、息子に託した未来
不合格発表を受け、すぐさま桜花ゼミに明日の受験対策のため息子を託した武田勇人の母・香織。
香織は一人、近くのスタバで思いを巡らせた。
息子を塾に通わせて3年。
母の目を盗んで、ゲームに没頭する息子。
塾の宿題を答え丸写しで提出するなど、まったく学力がアップしない息子。
それでも、「課金ゲー上等!!」と、息子を強くするために、働いたお金を現実世界へつぎ込んできた。
それは、自身が学歴のせいで昇格もできず、仕事で不当な扱いを受けてきた。
そんな思いを「将来、大事な息子にしてほしくない」その一心だった。
しかし、その一心で走り続けてきた現実は「不合格」
止まらない列車から、降りる勇気もないまま来てしまった結果が・・・
香織は打ちひしがれた。
見たこともないほど泣きじゃくる息子
何より、不合格の現実を前に、息子は泣きじゃくった。
普段はあんなにあっけらかんというしている息子が、見なこともないような顔で号泣した。
それが何よりもショックだった。
私のせいで、息子にこんな悲しい思いをさせてしまった。
香織は自分を攻め、後悔をした。
家族の笑顔が、一番の応援になる
勇人の母・香織は息子を迎えに、桜花ゼミに戻った。
「そろそろ終わる頃ですので」と応対した黒木は、目を赤らめた香織の表情に気づいた。
「お母様、ご自身を攻めていらっしゃるのだとしたら、それは間違いです」「責められるべきは、我々です」
と、勇人を初戦で合格に導けなかったのは塾の責任だと母をかばった。
そして、黒木はこう続けた。
「お母様、どうか、どうかご自身を責めることはなさらぬよう」
「我々、講師が全力で勇人さんをご指導しております。きっと、勇人さんは、きっと!合格を摑むことができます!!」
黒木は何より、笑顔で温かく見守り、明日も受験会場へ送り出してあげてほしいと伝えた。
「家族の笑顔が、一番の応援になります」
黒木の言葉に、涙が溢れ出した香織は、受験対策を終えたばかりの息子を笑顔で迎えた。
涙のあとの急展開
22時、桜花ゼミナール
講師たちは1日午後受験の合格発表の時を待っていた。
合格発表は5校5人。
今川理衣沙 光花女子中 ・・・ 不合格
理衣沙の合格発表については、誰も触れなかった。
そして、佐倉はあの生徒の午後結果に歓喜を挙げた。
「やっ、やまもとっ・・・山本佳苗さん、カトレア女子、午後合格です!!」
先ほど、明日への対策をしたばかりの山本佳苗は午後受験では見事合格。
そして、黒木が・・・
「武田勇人さん、第二志望、武蔵境大附属中、1日午後で合格です。」
講師陣は一同、驚きの声を挙げ、佐倉は涙した。
まさか、まさかの急展開だった。
一方、黒木は
「喜ぶのは当然ですが、22時発表、もう一人お忘れですか?」
と、注意を向けさせた。
残り1名は、みんな大好き、ジャイアントキリング加藤匠くん。
第一志望・東央中の合格発表のとき。
結果は・・・(144話に続く)