2月の勝者149話のネタバレ考察ですが、女子学院中学を不合格となった算数の天才・直江樹里。彼女は親から不合格を伝えられるも、顔色一つ変えずに黒木の元に問題用紙を握りしめ向かうのだった。一方、149話にて前田花恋の合格発表!!桜花の女王は御三家合格を勝ち取ったのか・・・?
二月の勝者149話のネタバレ
今日発売のビッグコミックスピリッツ、「二月の勝者」載ってます!いつもは「二月」の表紙とかどこか一部を画像アップしますが、今号のものはどこを上げてもネタバレになりそうなのでアップできませんー。このへんたぶん単行本ではだいぶ先、18巻になるのかな。よろしくお願いします🤲 pic.twitter.com/xxTYhzR41U
— 高瀬志帆@「二月の勝者」16集発売中! (@hoshi1221) October 31, 2022
前回までのあらすじ
- 花恋、失意の引きこもり
- 黒木「ケアすべき生徒は他にいる」
- 原秀道くん、心配な感じに
- 花恋、雨降って地固まる
第149話『二月の苛烈』
女子学院中学、まさかの不合格
女子学院中学の合格発表を確認していた、桂と黒木。
「直江樹里さん、残念です」と桂。
「柴田まるみさん、受験番号がありません。」と黒木。
それぞれ、PCの前でポツリと受験結果を報告しあった。
まさかの結末だった・・・。
数々の絆を深めていた“じゅりまり”が同時に不合格。
桜花ゼミの講師一同、一斉に顔が青ざめた。
一方、その頃、同じタイミングで娘の両親は試験結果を確認していた。
「樹里さんは本当によく頑張りました。」親を労う黒木
同時刻、直江樹里の両親は二人が経営する美容室で現実を受け止めていた。
樹里の母は黒木に電話し、結果の報告を行った。
「樹里さんは本当によく頑張りました。」
黒木は樹里の母にそのように声をかけ、その流れで、吉祥寺女子受験中の樹里へ合否を伝えるタイミングを確認した。
樹里は現在、馬武立を合格済み。
そして、樹里からすると、ワンランク下がるが、自宅からも近い吉祥寺女子を受験中。
そのため、今後のスケジュール上、受験する予定はなかったのだった。
「結果を伝えても大丈夫です。」
黒木は合否が今後のスケジュールに響かないことを確認し、その旨、樹里の母に伝えた。
そして、電話を切るなりもう1本の電話が入った。
柴田まるみの母からだった。
結果を伝えるタイミングに違いを持たせる
「もちろん残念ではあるのですが、でも…」
と、柴田まるみの母は合格発表に落胆しつつもこのように続ける。
「こんなすごい学校にチャレンジできるくらいに育てて頂き、本当に…ありがとうございました…」
小学校の不登校を克服し、憧れを胸に、偏差値50台から偏差値70を誇る女子学院へのチャレンジ。
柴田まるみの母は、中学受験を通して、見違えるほどの娘の成長を噛み締めていた。
黒木はその言葉を胸に刻みながらも、母親にこのように問うた。
「まるみさんには、いつ結果をお伝えになりますか?」
黒木の質問に対し、
「今日の試験日程がすべて終わるまでは伝えないつもりです。」
母の考えに賛同する黒木。
そして、本日午後に受験予定の「中夫中野」の合格を確認できた21時半以降に結果を伝えるように促す黒木。
「女子学院以外の学校が落ちていたときはどうしよう…」
母は不安になりつつも、黒木の提案を受け入れることにした。
~同じ「結果」でも、結果を伝えるタイミングが、「すでに合格を獲れているか」「獲れていないか」で、これほどに対応が変わってくるのか…~
黒木の電話を横で聞いていた佐倉は、胸に刻んだ。
「娘になんて言葉をかけるのか」困惑する親
直江樹里が帰宅した。
帰ってくるなり、女子学院の結果を聞くと…
「あ、そう。」
と、表情一つ変えずに、あっけなく状況を受け止めた。
母が言葉に詰まっていると…
「ママ、今から桜花行ってくる。」
と一言。
女子学院の問題用紙をリュックに詰め込み、飛び出していった。
黒木に嘆願、その心は…
「おはよーございまーす!」
「女子学院、落ちちゃいました。ごめんなさい。」
桜花ゼミに着いた樹里は、あっさりした声色で、まさに、“いつもの”樹里だった。
「くろっきーにお願いが。」
塾に着くなり、黒木に対してお願いをした。
「ジュリがどれだけ足りなかったのか、知りたい。」
そう言いつつ、女子学院中の問題用紙を差し出した。
「正直、終わったことを振り返ることに意味はありません。」
そのように、黒木は返しつつも…
「が、見ましょう。」
と、樹里の気持ちに応えることにした。
「諦められないっっっ!!」あの樹里が号泣
問題用紙を受け取って35分後。
「今年が特に難度が高かったわけではなさそうです。」
このように口を開いた黒木。
「あくまで予想でしかなく、断言はできませんが…」
断りを入れた上で、このように推測した。
「恐らく、受かるか、受からないか、の瀬戸際。」
「ボーダーラインであったのではないか、と。」
これが樹里の解答と過去の実績から導き出した答え。
黒木の推測では、樹里はボーダーラインをわずかに下回っていた。
黒木の言葉を受けて、これまでサッパリしていた樹里の表情が徐々に曇っていく。
「そっか…それなら、あきらめ…」
「あきらめ…」
「られない….っっ……..!!!!」
涙が溢れ出してきた。
まるでダムが決壊したかのように。
「うううううう….ううううああああっっ……..」
樹里のうめき声が桜花ゼミ全体に広がった。
憧れ続けてきた女子学院中。
堪えていた悔しさが込み上げてきた。
号泣しながら、俯く樹里。
そして、リュックに付けていたまるみとお揃いのパスケースに目をやった。
「そうだ…まるみは?まるみはどうだったの?」
「くろっきーは知っているの?」
一緒に合格を誓った親友の結果を気にする樹里。
「知りません。」
黒木は一言だけ、こう答えた。
天国と地獄…桜花の女王が歓喜!!
時刻は14時。
樹里の涙で沈む桜花ゼミ。
一方、14時にはもう一校、御三家の結果発表が行われる。
そう、前田花恋が挑んだ女子校最高峰・桜蔭学園だ。
涙を流す樹里を横目に、桂が合格発表を確認する。
「マル、です。」
花恋が最期にやってのけた。
歓喜の涙を流す者
無念の涙を流す者
まさに、明と暗。
次回、まるみが真実を知ることになる。
(150話に続く)