2月の勝者155話のネタバレ考察ですが、2月3日早朝に都立一貫校の応援に向かった木村。私立とは異なる“受検”の雰囲気、シビアな現実に圧倒されていた。一方、今回はついに男子御三家の一角・武蔵中学の合格発表。Ωクラスから2名がチャレンジしたが、合格を勝ち取ったのは・・・?
二月の勝者155話のネタバレ
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前回までのあらすじ
- 2月2日時点、合否状況一覧
- まるみの撤退を惜しむ講師たち
- まるみの目の前に映ったものとは
第155話『二月の受検』
「受験」ではない「受検」本番
2月3日午前6時55分
アイドルおたく木村は、とある場所に来ていた。
「都立三方中等教育学校」だ。
サッカー少年・三浦佑星が三方中に挑戦する。
小学6年時から桜花に通い始めた三浦佑星だが、私立の日照大、園学院を立て続けに合格。かなり、勢いづいている。
だが、今回の受験は勝手が違う。
「受験」ではなく「受検」だ。
校門入り口を陣取る都立対策塾最大手「エブリィ」講師たち。
校門前にでは記念撮影している親子。
これまでと雰囲気が違う…。
異様な光景に、木村は違和感を感じていた。
小6生に年間200本の作文訓練、都立“受検”は異質
三浦佑星の応援を終えた木村は帰路につき、吉祥寺駅を歩いていた。
そこで、黒木とばったり。
受検前の三浦佑星に会えたこと報告すると、黒木がポツリと呟いた。
「三浦さん、都立は厳しいかと。」
立て続けに合格している三浦佑星なら…と反応する木村。
「都立の“受検”は勝手が違いすぎます」と見解を示す黒木。
・そのうち、適性検査Ⅰは長文読解と作文(自分の経験を交えた文章)
・私立とは鍛える筋力が異なるため、都立対策テクニックを取得する時間が必要
黒木の主張は要するに上記の通り。
都立受検の最大手塾では、小6生に年間200本もの作文を書かせるという。
同じく都立を受検する島津順とは学力、日頃の鍛錬の次元が違う。
三浦佑星の対策は不十分と言わざるをえなかった。
結局は「経済力」、都立受検の真実
「博打性が高い」から、“都立のみ”の受験は奨めないという黒木。
・私立との併願も、適性検査型の試験をやっている学校でなければ受けづらい(そもそも少ない)
実際に都立対策塾は「小学3年時は無料」など、間口を広く募集している。
しかし、現実は学年が上がるに連れて、オプション、合宿、志望校特訓等…
結局、私立と大差ない金額になる、というのは周知の事実。
「金銭的に余裕がある家庭が有利であることは、私立と差がないのが実情である」と私見を述べる黒木。
現実はシビアである。
男子御三家、初の合格者!!
2月3日午前9時
桜花に戻った黒木と木村。
急いで、パソコンを立ち上げた。
午前9時は男子御三家の一角「武蔵中学」合格発表。
Ωクラスからは、
藤原昴、黒田翼がチャレンジしている。
カチッカチッ….
固唾を呑んで、合格発表ページを確認する黒木と木村。
「武蔵イイーーー!どうでしたっーーー!?」
桂が向こうから興奮した様子で駆けて来た。
黒木はなぐり書きしたメモを桂に見せてやった。
黒田翼 ×
昨年はゼロの桜花から、男子御三家合格。
今年で男女御三家3名の快挙。
しかし、1名合格、1名不合格。
講師たちは手放しで結果を喜ぶことはできなかった。
武蔵の合格発表を終え、残す男子御三家は開成と麻布。
開成中合格発表は12時。
残すところ、3時間を切っていた。
(156話に次回に続く…)