二月の勝者159話のネタバレ考察|島津順が開成まさかの繰り上げ合格!?あとは伏線回収待つだけです!

2月の勝者159話のネタバレ考察ですが、開成を不合格となった島津順は自己採点がどうしても気になり、桜花ゼミナールに訪れる。そこに、”戦友”の上杉海斗も駆けつけ、男たちの友情物語が再始動。一方、島津順の自己採点を見た黒木は驚き、「2月5日まで分かりません」と呟く。一体何が起こるのか・・・?

こちらでは二月の勝者本誌159話のネタバレと考察をしております。重大なネタバレが含まれる可能性がありますのでご注意下さい。

二月の勝者159話のネタバレ

前回までのあらすじ

158話のポイント
  • 麻布合格発表
  • 加藤匠、リベンジ成功!
  • 中学受験の終わりは、育児の終わり

第159話『二月の涕泣』

島津順が到着、開口一番…

2月3日15時すぎ
桜花ゼミナールに一人の塾生がやってきた。

島津順だった。

「開成、落ちちゃいました。すみません。」

順は塾に到着するなり、講師たちに謝罪をした。

講師たちが「謝ることじゃないぞ」となだめたが、順の目的はお詫びではない。
開成の自己採点だった。

「やる必要がないのは分かってるけど、一度気になると気が済まなくて」

順はどこまでも、好奇心を持ったことを突き詰めたい性格。

橘は順の申し出を快諾すると、順は喜んで解答用紙を取り出したのだった。

充実感溢れる海斗、祝福の言葉を贈る黒木

16時過ぎ
吉祥寺駅にて

海上中学の試験を終え、塾に歩を進めていたのは上杉海斗だった。
改札を出たところで、各校の応援を終えた黒木とバッタリ遭遇。

「黒木先生…あの…」

海斗は申し訳なさそうに言葉を選んだ。

「開成…だめでした…」

しかし、海斗には自らを誇れるものがあった。

「でも、東央は合格、頂けました!!」

黒木は温かい表情になり、「おめでとうございます」と海斗を祝福した。

「もちろん開成は悔しいけど、東央、前から憧れていたから嬉しいです。」

フェニックスを離脱した“落ちこぼれ”の海斗だった。
しかし、桜花ゼミに来て以来、島津順との友情タッグで覚醒。
ジャイアントキリングというべき、合格を勝ち取ることができた。

海斗の目には充実感に満ち溢れていた。

「まだ柴又を受けるので、合格もらってても自習してっていいですか!?」

前向きな海斗の姿勢に黒木はこう答えた。

「大歓迎です。」

島津順の自己採点が…何かを感じる黒木

海斗と黒木はそろって桜花に戻った。

海斗は自習室に島津順がいることを聞くなり、

「ししょーが来ているの!?」

と戦友との再会に胸が高鳴り、自習室に駆けて行った。

その様子を横目に、橘は黒木に話しかけた。

「黒木センセ、順の自己採点…」

橘に手渡された開成中の解答用紙を見るなり、黒木は目を大きくした。

まるで、今後予想外の出来事が起こる前兆であるかのように…

順、海斗が号泣…「一緒に受かりたかった」

「ししょー!!」

順がいる自習室に駆けつけた海斗。
再会を待ち望んでいた戦友に、自然に声の音量に気持ちが乗ってしまう。

驚く順だが、なぜか自習室で問題を解いていた。
「明日以降もどこか受けるの?合格数稼ぎ?」と矢継ぎ早に質問をする海斗に対して、順は答えた。

「俺、開成落ちたよ。」

海斗は言葉を失った。

「お前はどうだった?受かった?」
と順が尋ねるも、海斗は心ここにあらず。

「師匠が受からないだったら、僕が受かるわけないだろ…。」

沈黙の時間が流れた。

その後、二人はいろんな話をした。
これからの受験のことや、進学先のこと…

開成が不合格になった今、残された結果は都立大石山のみ。
だが、順が自己採点した結果が残酷だった。

「さっき、答案再現見てもらったら、この俺が6割くらいしか点数とれてなかった。」
「まじ、やらかした…」

落ち込む順に海斗は
「そっか、じゃあ都立中から都立のトップ高校狙うとか?」
「近所なんだし、今までみたいに勉強一緒にしたりしようぜ!」

と励ましてみせた。

公立中学に進むことになっても、順とこれからも繋がっていたい。
海斗の最大限の気遣いだった。

「それもいいな…」と微笑み返す順。
しかし、そんな海斗の目論見は順の一言で消え去った。

「でも、それはできないな。」
「俺、愛知の全寮制の学校に行くから。」

特待生での合格をもらっていた順。学費も寮費もかからない進学先の選択は、母や祖母の負担を軽減できると信じていた。

「いろいろ、ありがとな。楽しかったよ、まじで。」

取っ組み合いの大喧嘩をきっかけに友情を深めた二人。
順は「桜花で海斗とドタバタやっていたのを、ずっと忘れないよ」と離れる友に言葉を掛けた。

 

桜花ゼミナールを出て、卒業の会でまた会うことを約束する二人。

笑顔で別れた。

しかし、二人とも数メートル歩いてた先で立ち止まった。

・・・・・

・・・・・

頬に流れる涙。
二人とも強がっていたのだった…。

家庭の事情を言い訳にせず、全寮制の学校へ進学を決意した順。
師匠として、背中を追い続けていた友の決意を応援したい海斗。

しかし、道端で涙を流しながら二人は同じことを思った。

「いっしょに…受かりたかったな…」

まだ勝負は終わっていない。その意図とは?

「二人の冒険が、こんな形で終わるなんて..」

佐倉が感傷に浸るなか、黒木が口を開いた。

「いいえ。まだ終わってませんよ。」

桂は「まさか…」と反応した。

黒木は意味深い言葉を残して、159話は終了する。

「二月五日まで、わかりません。」

2月の勝者159話の考察・感想

159話の考察

これは予想外でした…

島津順くんはてっきり都立中へ進学すると思っていましたが、これは…

「繰り上げ合格」への伏線ではないでしょうか。

自己採点がボーダーギリギリだったことが分かり、クロッキーが驚いたに違いありません。

開成といえば、毎年といっていいほど繰り上げ合格が発生するものです。
2月5日日程の「真の最難関校」と名高い、”筑駒”こと、筑波大学附属駒場中学を合格すれば大半が開成を辞退します。

また西日本在住の天才的な小学生が1月中に灘中を合格後、ディズニーランド観光も兼ねて開成を”観光受験”するなんて話もあります。

そんなことから、コロナも明けつつあり、2023年の繰り上げ連絡の件数は100名にも及ぶという情報も…。

上杉海斗くんまで繰り上げ合格は難しいかもしれませんが、2月5日、島津順くんの補欠合格回の伏線はびっしり敷かれました。あとは回収を待つのみです!

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