2月の勝者167話のネタバレ考察ですが、島津順・母の着信はやはり開成中からだった。これから黒木が予想する「ドミノ倒し」はどこまで波及していくのか。他の主要キャラも第一志望繰り上げが起こるのか!?
二月の勝者167話のネタバレ
今週のスピリッツ、「二月の勝者」載ってます。が、それよりも、「往生際の意味を知れ!」の最終回、泣いちゃった… pic.twitter.com/X2anNStilD
— 高瀬志帆@「二月の勝者」18集6月12日 (@hoshi1221) July 24, 2023
前回までのあらすじ
- 佐倉、最後にできること
- 秀道・母「我が家の中学受験も終了」
- 桜花快挙!「筑駒」合格者を輩出
- 島津母に一本の電話が鳴る
第167話『二月の驚喜』
運命の電話
午後17時30分 島津順・祖母宅
薬局の仕事から帰宅した島津順・母。
玄関に到着するなり、携帯電話には見覚えのある番号から着信が入った。
「は、はい、そうです、間違いないです!」
島津母は焦りつつも、電話に応じながら自宅のリビングへ…
「ママおかえり…。あれ?電話?」
電話をしながら、涙目を堪える母を順は不思議そうな顔で眺めていた。
「ありがとう、ございます・・・!!」
母は電話越しに深々と御礼し、電話を切った。
順と祖母の顔には「?」が付いている。
電話を切った母。
順へ振り向き、涙を堪えながら言葉をかけた。
「順・・・」
「開成、繰り上げ合格だよ!おめでとう!!」
大コーフンのおばあちゃんと呆気にとられる順
順はあまりの驚きに、口を開け呆然とした。
「え、そんなんある?マジで・・・」
困惑気味に現実を受け入れることができない順。
「あらっ!合格したのね!すごいわ順!!」
大興奮のお祖母ちゃん。
じゃあ今日はごちそうね!寿司、ピザ…両方とっちゃおうかしら!
と、大盛りあがり。
そんな周囲の盛り上がりをよそに順は…
「みんなが先に、はしゃぐからはしゃぎそびれた!!」
と現実を受け入れらなかった順は、ようやく時間差で喜びを爆発させた。
「う、い、や、っ、たああああああああああああ!!!!!」
黒木と順、二人の涙
島津母から桜花ゼミナールへ報告が入った。
電話を受けたのは橘だった。
「うわあああああああああああ!」
「おめでとうございます!!」
橘も驚きで思わず感情が爆発してしまう。
母から電話を変わってもらった順は、どうしても気持ちを伝えたかった人がいた。
「あ、あの、黒木先生は?」
黒木は今外出しているため、後で折返し連絡するよう橘は答えた。
「ブブッ、ブブッッ」
外出先の黒木の携帯にメッセージが入る。
開成!!
繰り上げ!!!
合格です!!!
メッセージを確認した黒木は島津家に電話をかけた。
「桜花ゼミナールの黒木です。」
「順さんですね?開成、合格おめでとうございます。」
「予感はしてましたよ。答案再現、見ましたから。」
開成合格でも、いつもの黒木は変わらず冷静だった。
しかし、それはあくまで黒木の表の顔。
「実は私も同じ気持ちです。」
「今、私も、順さんと、同じ表情をしている気がします。」
涙を流しながら喜びを伝える順と涙を拭う黒木の姿が、そこにはあった。
ここから補欠合格ラッシュが始まります
18時30分桜花ゼミナール
桜花に戻った黒木はお祝いの寿司をとった。
高級寿司を頬張りながら講師たち。
「繰り上げ合格なんてあるんですね。」
「頑張ってきた島津くんだからこそ、このラッキーが嬉しいですね!」
佐倉がポロッと口にした「ラッキー」という言葉を黒木は見逃さなかった。
「本気でそう思ってます?」
黒木は「本気なら再教育ですね、厳しくいきます」と語気を強めた。
なぜ黒木は見逃さなかったのか?
それは、これが中学受験の醍醐味でもあるからだった。
カンタンに言うと以下の通り。
1)開成辞退の理由は、国立中トップの「筑駒」、私立最高峰の双璧「灘」の合格者である可能性が高い。
2)そのような合格者は他校を含め、全勝である可能性が高い。仮に5校合格していても進学できるのは1校のため、必然的に4校の席が空く。
3)最高峰校の合格発表後、波及効果がじわじわ現れる。結果として、「ドミノ倒し」の如く補欠合格ラッシュが始まる。
以上の理由ではあるが、この波及効果を受けるのは、紙一重で不合格になった生徒のみ。
というのが、ラッキーでもなんでもないという黒木の理屈であった。
つまりそれは、
ごく薄い僅差で辛酸を舐めた者にした与えられない、紛れもない勝者の座席だった。
第167話は黒木のこんな言葉で〆られている。
その座席を巡って、本人たちが与り知らぬ所で運命が動く。
受験って本当に「面白い」ですね。
2月の勝者167話の考察・感想
167話の考察
島津くん開成合格です!
そして、クロッキーが予想するドミノ倒しが起こるのは誰か?が気になりますよね。
予想としては、直江樹里あたりでしょうか。JGの答案再現したところ、紙一重で不合格でした。
それと併せてストーリー的に動きそうなのがまるみちゃん。湧泉合格時も、「今はまだこの喜びを噛み締めるだけでいい」的なことを言っていたのが伏線になってそうです。
また、別の視点だと上杉海斗くん。開成は難しいかと思いますが、その下のランクの「海上中」への繰り上げ合格はありそうですね。
結局、麻布不合格になった双子の弟と揃って「海上に進学」ということも考えられます。(これについても伏線ありましたね)
合格校確定と思われていた二月の勝者、完結までにもう一波乱起きそうですね。