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利用する制度が決まったら、次は肝心な投資先選び。
投資の基本は、大きく分けて「株式投資」と「投資信託」の2つ。それぞれの違いや、特徴について紹介していきましょう。
「株式投資」と「投資信託」の違い
消費者目線で流行に敏感な方や、毎日スーパーなどで買い物をしている女性の方は、実は株に向いている方が多いと言われています。株を始める際、「株式投資」と「投資信託」のどちらを利用してスタートするのが適しているのでしょうか。
「株式投資」の場合
「株式投資は、企業が発行した株を投資家が売買することで運用するもの。
株で得られる利益には、株を安いときに購入して高いときに売却し、その差益による「売却益」と、その企業が利益を生んだときに得られる「配当金」があります。
株は、企業が商品開発などの資金調達のために発行するもの。
投資家は「株を購入することで、その企業の株主となる。株の売買は投資家自身が直接行い、タイミングよく売買できたり、企業の業績がよければ大きな「リターンを見込めるが、反対の場合は大きなリスクが伴う。
「投資信託」の場合
投資信託は、国内外の株式や債券など複数の商品がパッケージされた金融商品。
運用は専門「家のいる各ファンドを通して行うので、投資後は何も気にせずに放っておきたい人や、初心者向き。プロに任せたうえで複数に分散投資も可能。値動きも安定しているので、リスクを最小限に抑えることができます。
「投資信託は、投資家から集めた資金をプロが運用し、株式、国債、REIT(不動産投資信託)などさまざまな金融商品に分散投資することができる。
株ほどの大きなリターンはないが、多くの運用対象のなかから「何を組み入れるか」で値動きは変動する。
リスクとリターンを考え、バランスの良い投資先を見つけよう
金融商品を選ぶ基準は「収益性」「安全性」「流動性」の3つ。利益が見込めるか、元本割れしないか、現金にしやすいかがポイント。活用する制度に利用可能な商品の中から、自分に適した投資先を検討してみましょう。
NISAでは国内外、ほとんどすべての投資信託と株を買えますし、非課税枠内であれば商品の種類も数量も組み合わせも自由です。iDeCoを利用する場合は、収益性を高めたい場合は、投資信託を購入しますが、どちらを選ぶにせよ金融機関の選び方はとても大切です。iDeCoや、つみたてNISAは長い間、その機関が提供する商品で運用していくわけですから、手数料はもちろん商品、サービスを比較して慎重に選びましょう。
年齢別!オススメの投資組み合わせ
30代ならハイリターンを狙ってアクティブに!
30代なら、公私共にアクティブな世代手間の掛からない資産運用を。
仕事にプライベートにと忙しいながらも、この先もまだ長期運用で老後資金をつくっていける時間的余裕があるため、手間をかけずに運用できるバランス型の投資信託がオススメ。
株式利率は高めに、リスクをとってもハイリターンを狙ってみてはいかがでしょう。
40代は目指せ!老後資金の土台づくり
マイホーム購入や子どもの教育費など支出が増えると同時に、自分たちの老後のお金も考え始める世代。
年金給付まではまだ10年以上の運用期間があるので、30代同様バランス型投資信託で積み立てを。
株式投資をする場合なら、株式比率は50%程度にリスクを抑えて安定的な運用を。
50代は今あるお金を減らさない運用を
年金給付までの運用期間が短いので資産の目減りを防いでじっくり増やす方向に。
そのためには値動きが安定した国内債券メインの比率にシフトをするのがオススメ。
収入が増えるのでギリギリの掛け金で最大限の節税を狙ってみるのもいいでしょう。
リスク回避の基本的な技術
リスク・リターンのバランスを組み合わせてコツコツ長期的に投資をしていくのが運用のコツなのですが、初心者ではなかなか難しいことも事実。
取り敢えず初めてみようという方なら、あらかじめ資産が組み合わせてあるバランス型ファンドから選ぶのがオススメです。投資比率も自動的に調整してくれるので、非常に楽に運用でき、ほったらかし運用で賢く財産増が期待できます。
いろいろと説明してきましたが、「とはいっても、リスクがあるのはやっぱり怖い」「お金を減らしたくない」という方のために、2つのリスク回避テクニックをご紹介します。
①いろんな種類を分散投資
これは日頃から言われていることですが、リスク回避のコツは「卵はひとつのカゴに盛らないこと」。カゴを落としたら、一気に割れてしまいますから分散させることが大切なのです。
株式や債券など特定の資産に偏って投資すると、その価値が下がったときに大きな損失を出してしまいます。そうならないよう、複数の資産や市場にバランスよく投資しましょう。
②焦らず、コツコツと長期運用
購入時期を分散することも有効なテクニックです。というのも、金融商品は常に価値が変動しているため、一気にまとめ買いしてしまうと「高値づかみ」になる可能性も出てきます。
できるだけ安く買いたいところですが、初心者にはそのタイミングの見極めは難しいもの。なので、時期をずらして少しずつ買うことで購入価格を平均化させ、リスクをおさえることが大切です。