二月の勝者98話「十一月の一丸」のネタバレ(単行本11巻収録)
ビッグコミックスピリッツ連載「二月の勝者」とは
週刊ビッグコミックスピリッツ©小学館
2020年の大学受験改革を目前に、激変する中学受験界に現れたのは生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人!
受験の神様か、拝金の悪魔か? 早期受験が一般化する昨今、もっとも熱い中学受験の隠された裏側、合格への戦略を圧倒的なリアリティーでえぐりだす衝撃の問題作!
前回97話のポイント
・今川理依紗が最も7割に近い生徒
・今川理依紗が本屋で吉祥寺女子の過去問を…
・加藤匠くん、別の志望校の赤本を手に取る。志望校変更?
前回のネタバレについて詳しく!
二月の勝者98話のネタバレまとめ
加藤匠くん、海上中学チャレンジへ
(98話では加藤匠家のストーリーに沿って展開される)
加藤匠の自宅にて。
兄を含め、家族一丸となって匠を応援するぞと一致団結する。
そんな中、塾から帰ってくる匠。手に持っているのは海上中学の過去問だ。
前回、海上中学の赤本なんてなにかの間違いだと言っていた母親。改めて、匠になにかの間違いじゃないかと問うと、「黒木先生が絶対に間違えるはずはない」と答える。
母親が疑うのも無理はない。
匠の偏差値よりさらに7ポイントも上の学校であり、今解いてみても全然出来なかったと匠は漏らす。
今の時期に出来ない問題ばかりチャレンジして、自身をなくしたらどうしよう…母は匠のことを心配する。
黒木がワンランクアップ受験をさせる意図とは
塾でも、加藤匠の海上チャレンジは話題になっている。
流石に、過去問をやらせてみても手も足も出ない点数となってしまっている事実から、やめさせたほうがいいのでは..と橘先生が心配する。
黒木先生がチャレンジするよう匠に勧めたというがその意図は。
家族のサポートが大きな力となる
加藤匠の母は、勉強はわからないから自分のできることを全力でサポートすると意気込む。
塾で熱々のつけうどんを食べられるように工夫し、自宅では風邪を引かないように、ポカポカ温まるはちみつ生姜湯を家族全員に振る舞う。
また、父親は仕事から帰ってきたら感染症予防にと、お風呂に直行する。歳の離れた兄も匠の勉強がしやすい環境を配慮するなど、家族全員の一丸となっている様子が描かれている。
匠の受験はうまくいく、伏線がびっしりと引かれた形だ。
加藤匠、実は志望校全部A判定だった
春先には塾の授業中も窓の外ばかり眺めていて、まったく勉強をする気にもならなかった匠。勉強は向いていない…と判断し、退塾を申し出た加藤家だったのは記憶に新しいところ。
そんな加藤匠くん、実は前回の模試でA判定を連発。
偏差値も60に届きそうな勢いで猛烈に伸びを見せていたことから、黒木先生は上方修正を画策。
その背景には、「努力しない準備を見せる生徒が出てくるから」と意味深発言。一体どういうことなのだろうか。
今川理依紗、第一志望の過去問で合格点を取る?
意味深発言から、次回予告へと繋がる。
場所は今川理依紗の自宅へと移っている。
週末に宣言していた吉祥寺女子の過去問の採点を終えた母は、驚きの声を挙げる。それは、娘の理依紗が初めて受けた過去問で、合格最低点を上回ったからである。
「ママが言ったじゃん。そろそろ本気出せって!」と、本気を出したら当たり前の結果だと言わんばかりの理依紗。我が子を信じてきて良かったという母親。
なぜ、このような高得点を取れたのか。理由は次回へ続く。
第99話(次回)のネタバレはこちら
98話の考察・感想
家族が一丸となっている家庭の子どもは伸びる
二月の勝者の勝ちパターンとして分かりやすいのは、家族が同じ目線で受験に向かっている家庭。その典型的なパターンは加藤匠くんの家庭だ。
夫婦だけでなく、兄も弟を応援しており、いつも家庭が和やか。同じく、柴田まるみの家庭も夫婦仲が良い。成績が伸びるのはそんな家庭のようだ。
今川理依紗のカンニングが明らかに
チート確定 pic.twitter.com/j20gfUaxw4
— What a News (@whatanews_jp) February 14, 2021
吉祥寺女子の過去問で高得点を叩き出した今川理依紗。当然ながら、本人にはそんな実力が備わっているわけもなく、間違いなくチートである。
それを両手放しで喜ぶ母親も母親だが、蛙の子は蛙である。
次回以降にカンニングがバレるのは明らかだが、今川理依紗はこころを入れ替えて受験に向き合うのか、それがなければ、受験失敗は読者の目に見えた結果となるだろう。