二月の勝者106話のネタバレ
前回までのあらすじ
・お前には「向いていない」と伝える母親
・上杉海斗くん、空手で関東大会優勝していた
・次の模試で合格可能性40%以下なら、諦めなさい
・兄弟で御三家・あのときの勝負に燃える二人
第106話『十一月の王者』
上杉海斗の第一志望に驚く講師たち
舞台は桜花ゼミナールからスタートする106話。
桜花ゼミナールの講師たちは、上杉海斗から送られてきた第一志望の学校名を見て驚きの声をあげます。
それもそのはず、上杉海斗が開成を受験することは黒木以外に誰も知りませんでした。
その第一志望の状況を見て「反対です!」と感情を顕にする桂先生。
というのも、仮に御三家に合格したとしても、それ以降に学力が足りずに苦労する子供がいること。さらに、過去に黒木が無理やり“親の志望校”にねじ込んで、潰してしまった過去があることを思い出したから。
しかし、黒木は心配した様子は見せません。
なぜなら、上杉海斗の志望校については、あくまで「本人の意思を後押しした」「本人の意思を尊重した」という結果だったからと説明。
桂先生も「それならおまかせします」と一任した。
桜花ゼミナール『御三家』受験者9人を紹介
これで、桜花ゼミナールから御三家を受験する生徒が確定した。
以下はその名前の一覧。
島津順(しまずじゅん)
上杉海斗(うえすぎかいと)
・麻布
村上一真(むらかみかずま)
・武蔵
藤原昴(ふじわらすばる)
黒田翼(くろだつばさ)
・桜蔭
前田花恋(まえだかれん)
・雙葉
本多華鈴(ほんだかりん)
・女子学院
直江樹里(なおえじゅり)
柴田まるみ(しばたまるみ)
絶対王者・フェニックスとは
御三家受験者の増加に喜ぶ佐倉ちゃん。
彼女は「もしかしてフェニックス合格者を抜き去るかも」とこぼすが、「この業界の端くれに属するものであれば、口にするのも憚られる」と釘を刺す黒木。
というのも、フェニックスと桜花ゼミナールは天と地ほどの差がある。
合格者数でも、フェニックスの昨年の御三家合格者数は33名。業界でも圧倒的な数字である。
圧倒的な王者であり、御三家に子どもを合格させたい親は、フェニックス1択で間違いない。
その牙城を崩すことはできない、と両手ばなしで絶賛する黒木。
しかし、“御三家合格者という点においては” という点をあくまで強調した。
(場面は業界最強のフェニックスに移る)
106話の中で、フェニックスに通う天才“神セブン”の実例が紹介されているがこんな感じである。
・塾から配られる課題を毎回3周回す子どもに困り、コピーを業者に頼む親
・受験前だから毎日のバイオリンの練習を親に辞めろと言われるも、拒否し続けても桜蔭A判定をキープし続ける生徒
・親に黙って算数オリンピックに応募する生徒
・学校の授業で、算数の解法を先生が理解できないくらい、あらゆる角度から提案し続ける子ども
灰谷ドSモード、オン!
そんな神セブンの中でも、天才ではなく、一人だけ普通の子どもがいるという。
それが、上杉陸斗である。
神セブンの中でも7番目の成績に位置する上杉陸斗は、数合わせ的ポジション。
そして、今の時期でA判定になってしまうと、陸斗の性格から調子に乗ってしまうため、「危ないだろう」と心配されている。
そんな中、「あれいっちゃいますか?」と、講師たちが盛り上がる。
その名前は「灰谷ドSモード」という恒例行事らしい。どうやら、子どもを潰すためのものであるらしいが、その詳細は明かされないものの、
「そのノウハウは他でもない。あなたに教わりましたよ。黒木先生…」
と意味深な言葉を残し、106話は終了します(次回に続く)
二月の勝者106話の考察・感想
二月の勝者106話では桜花ゼミナールとフェニックスの圧倒的な差が紹介されていました。
二月の勝者106話の感想
御三家においては、天と地ほどの合格者実績を誇るフェニックス。
その圧倒的な結果を支えているのは、もちろんカリキュラムや講師が粒ぞろいということもあるが、門をたたく生徒たちの天才っぷりに間違いない。
106話で事例が紹介されているが、まさに御三家合格が確実視されている子どもたちは、公立の学校では、間違いなく変人レベルに扱われる子どもだろう。
そんな変人のレベルの天才児たちの受け皿となり、同レベルの子どもたちの居場所を提供する作る塾と御三家。
そんな環境に挑戦しなければならない一般人(たとえば、上杉海斗くん)のような子どもが仮に合格したあとに、深海魚になってしまうのは無理もありません…。