二月の勝者137話のネタバレ考察|ついに本番当日、柴田まるみが女子学院へ挑戦…

2月の勝者137話のネタバレ考察ですが、ついに2月1日本番当日。最初はみんな大好き柴田まるみの主役回。JGこと、女子学院への受験へ向かうまるみと母。しかし、本番前に自信をなくしつつあった彼女だったが、それを救ったのは・・・?そして、母と娘が本番前に交わした言葉に、涙が止まらない…

こちらでは二月の勝者本誌137話のネタバレと考察をしております。重大なネタバレが含まれる可能性がありますのでご注意下さい。

二月の勝者137話のネタバレ

前回までのあらすじ

136話のポイント
  • 明日以降、塾に来て良いのは「笑うことのできない生徒」のみ
  • 黒木「震えなら、今でもありますよ。」
  • 黒木が受験塾を続ける最大の理由

第137話『二月の背中』

2月1日の朝

ついに、本番当日の長い一日が始まる。

137話は柴田まるみ回である。

まるみと母は吉祥寺駅から総武線・各駅停車西船橋行きに乗り込んだ。

まるみ母はラッシュ時刻の車内に、小学生(受験生)が至る所に乗り込んでいることに気付かされ、緊張感が高ぶった。

~7時40分に市ヶ谷駅に到着~

同じ駅に降り立つ小学生はみんな受験生だ。その中には私立中学が多い土地柄だが、JGを受験する才女も含まれている。

まるみ&母は、いかにも知的で、育ちの良さそうな女子小学生に周囲を囲まれていることに気づいた。

本番を前にして、弱気になるまるみ

「みんなまるみより、頭のいい子ばかりだよね…」

まるみはポロッと弱音を吐いた。

母は動揺した。

「なに言ってるんの、そんなこと・・・」

まるみの母は言葉に詰まった。

塾で親友との出会ってから、性格が一変したまるみ。しかし、根は優しく、競争心が強くない。

そして、長年不登校生活を送っていたまるみ。10代過ぎの小学生には、酷な現実だった。

迎えた本番を前に、まるみは途端にナーバスになった。

ある人のエールで顔色が変わる

始めての本番、入学試験場の雰囲気に二人は圧倒された。

不安な気持ちをかみ殺すように、校舎へ足を進める二人。

そんな中、遠くの方から誰かが二人を呼ぶ声がする。

 

「柴田さーーーーーーん!!」

 

遠くに見えたのは、桂先生だった。

 

まるみが絶対的に信頼を寄せる講師の応援。途端に、表情がほころぶ。

「よかったーー!会えて!」

桂先生はまるみに対して、こんな言葉をかけた。

 

「いい!?ここにはね、あなたほど根性がある子はいないの!」
「いつも通り!頑張って!」

 

桂先生らしいエールだった。

夏前には偏差値50程度だったまるみ。そんな子が偏差値70ともいわれる女子御三家へ、一見すると無謀ともいえる挑戦。

桂先生の言葉は何よりの裏付けだろう。

まるみは一気に自信を取り戻した。

 

「緊張してるから、好きな人に会うとホッとする…」

 

母に心のうちを語った。

まだ少し心細い・・・

試験会場の校舎入り口まで残り20メートル程度。

ようやく、母と離れるときがきた。

桂先生からの激励を受けて自信を取り戻すも、繊細な性格からか、まるみは心細さを感じていた。

その様子を顔の表情から察する母。

 

「このまま本番で力を出し切れるのだろうか」

 

娘の表情から、母は悪い予感を感じずにいられなかった。

その時、まるみは人混みの中で数メートル先に何かを発見した顔をしていた。

まるみの視線の先には・・・

親友と同志

まるみの親友・直江樹里だった。

先に試験会場へ向かっていた樹里のリュックにはパスケースが揺れている。まるみとお揃いのものだ。

まるみが視線を送っていると、絆で結ばれた二人の直感か…樹里が振り返った。

 

二人は声をかけられる距離ではなかった。

樹里はまるみに対して、「ニコッと」微笑んだ。

人混みの中に、二人だけの空間、二人だけの景色を見た。

樹里はやる気に満ちた表情を見せた。

まるみも、一緒に微笑んだ。

 

母は何があったのか気づいていなかったが、娘の目が一瞬にして輝きを取り戻したことに驚いた。

 

「まるみの目に力が戻っている」

母からまるみへ最後のエール

ママ、信じてくれてありがとう。

「じゃ、ママ、ここで。」

親子が離れる時が来た。

「ママ、信じてくれて、本当にありがとう」

まるみが感謝の気持ちを伝えた。

母は応えた。

「感謝を言うのは、私のほうよ。」

「一歩踏み出すだけでもすごいのに。外に出るだけでもすごいのに….」

泣き虫のまるみは、もう…

母は滲み出る涙を堪えながら続けた。

「こんな素敵な大冒険に連れてきてくれて、ありがとう。」

その言葉を胸に、娘は母のもとから離れ、試験会場に向かった。

娘の踏み出す背中を視界に捉えながら、母は回想した。

不登校が続いていたまるみ。

母は小学校へ付き添って登校し、まるみを先生に預ける日々。

しかし、「まだいかないで」と言わんばかりに涙を流し、母の背中を追っていたまるみ。

そんなまるみが、今は大きな挑戦をするため、試験会場へたった一人で立ち向かっていく。

泣きながら、母を求めていたまるみ。

そんなまるみは、もういない。

 

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