二月の勝者162話のネタバレ考察|黒木がついに弱気に…全敗ほぼ確・原秀道はもう救えないのか

2月の勝者162話のネタバレ考察ですが、合格発表を他講師陣に託し、黒木は受話器を握った。全敗街道まっしぐらの原秀道を救うために…。弱気を見せる黒木、規格外の女・まるみの合格発表など、受験を終了していくフェーズに入りながらも、まだまだ目が離せない展開に!

こちらでは二月の勝者本誌162話のネタバレと考察をしております。重大なネタバレが含まれる可能性がありますのでご注意下さい。

二月の勝者162話のネタバレ

前回までのあらすじ

161話のポイント
  • 娘が信頼を寄せる講師の名前を知りもしない母
  • 今川理衣沙・母、限界を迎えていた
  • 「偏差値40台でもお得」黒木の合理的な説得
  • 「ママ、怒らないで、聞いてほしい…」理衣沙、涙の願い。

第162話『二月の掉尾』

原秀道、救出作戦始動

2月3日 21時55分
場所は桜花ゼミナール

「原秀道さん。様子見で電話、かけます。」

黒木は意気込んだ。
今川理衣沙・母がついに動き出した今、唯一の悩みの種は原秀道だ。
22時からスタートする合格発表は、他講師陣に託す。

「お世話になっております、桜花ゼミナールの黒木です。」

電話口には原秀道・母。

法陽大学付属 2回目不合格でありながら、
翌日4日は明知大附属、5日は法陽大学付属の3度目チャレンジ…
今後の方針は変わっていなかった。

このままであれば、「全敗」が待ち受けていることを黒木は悟った。

原秀道・母に提案する黒木。

「お母様の、❝全落ちなら地元の中学へ❞というお気持ちもわかります。しかし、一つだけでいいので、勲章としての合格を獲ってから、公立中学進学でもよろしいのでは…

黒木の言葉に対して、原秀道・母は納得はしている。
しかし、実は「あえて」こういう形の受験をさせていることを吐露。

なぜ、レベルに合っていない受験を変わらずにチャレンジさせ続けるのか。

理由は「子どもに主体性がないこと」だった。

レベルを落として受験させようが、素直にそのまま受験するのは間違いない。
親が薦めれば、疑いもなくそこに進学しようとする。

そんな息子の性格を危惧していたのだった。

自分で目標を決めて、ダメだったのなら悔しがる。そういった、人生に必要な感情を子ども自ら学び取ってほしい。
母は子どものことを思って、そうさせている、と…。

不合格に傷ついていないわけない、見えづらいだけ。

原秀道・母の意見を一通り、受け止めた黒木だったが、一言ポツリと呟いた。

「そうでしょうか…」
「人は…必ず…頑張って…努力しなければ、いけないのでしょうか」

黒木の口から意外な言葉が返ってきた。
そして、自ら家庭の方針に口出しをしてしまったことを侘び、原秀道に対して、

「明日の朝、黒木が応援している。とお伝え下さい」

と母に言付けし、電話を切った。

「見えづらいだけで、不合格に傷ついていないわけないのに…」

電話を聞いていた桂がポツリ。

「これは…どうにもならないのかもしれませんね…」

黒木は珍しく、弱気を見せた。

~いつもの黒木先生と違う…いつもなら強引にでも動かそうとするのに~

黒木の姿を横目に、佐倉は違和感を感じていた。

続々と受験を終了していく生徒たち

原秀道の一件で黒木が頭を悩ます一方、
桜花ゼミナールには22時から合格報告電話が鳴り響いていた。

以下は3日22時からの合格発表にて、受験終了を確定した生徒たちの一覧。

Ωクラス
藤原昴 武蔵中

Aクラス
北条香梨奈 開墾中央 or ブライトン
三好伸   玉山学園
大友真千音 城山学園 ※リベンジ成功
伊達智弘  園学院(特選) or 成明
三浦佑星  園学院(特選)

Rクラス
武田勇人 武蔵境大附属

規格外の女・柴田まるみ

23時になった。
あとは、合格発表待ちは2名となった。

一人は湧泉女子を受験した、浅井紫。

桜花ゼミナールに結果報告の電話が入ったが、残念ながら不合格。
浅井紫は中夫中野への進学を決定した。

担任をしていた佐倉が胸を撫で下ろす。

そして、湧泉女子にはもう一人、柴田まるみが受験している。

~場面は変わって、柴田まるみ家~

パソコンを前に、まるみ、父、母の三人が合格発表を待ち構えていた。

「押すよ、いい?」

母がまるみに確認すると…

「私、自分で、押したい。」

不合格が続き、自信を失っていたまるみから、心の変化が見られていた。

合否表示のボタンを押す、まるみ。

結果は…


「合格」


家族は一斉に抱き合って喜びあった。

「あなたが、最後まで、諦めずにころんでも立ち上がって戦い抜いた勲章です。」
「誇りを胸に、羽ばたいてください。」

合格報告をしてきたまるみに対し、黒木はそう伝えた。

桂は意味深なことをポツリと投げかけた。

「黒木先生、私、実は、まだ柴田さんに受験続行させるんじゃないかと思ってました。」
「豊島園女子に特攻、みたいな無茶なのを。」

黒木はこう反応する。

「その必要がないだけですよ。」
”いま”は、この喜びを噛みしめるだけで十分です。」

”いま”とは、一体どういうことなのか…
規格外のまるみは、またもや規格外の行動を起こしてしまうのか。

次回163話に続く。

 

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