二月の勝者93話「十一月の曙光」のネタバレ(単行本10巻収録)
ビッグコミックスピリッツ連載「二月の勝者」とは
週刊ビッグコミックスピリッツ©小学館
2020年の大学受験改革を目前に、激変する中学受験界に現れたのは生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人!
受験の神様か、拝金の悪魔か? 早期受験が一般化する昨今、もっとも熱い中学受験の隠された裏側、合格への戦略を圧倒的なリアリティーでえぐりだす衝撃の問題作!
前回92話のポイント
・何やら都立中のトップ女子生徒会に興味を持つ島津くん
・都立中の説明会場で、どんどん問題を解き出す島津くん
・島津くん、優秀すぎて受講料免除!
・島津くんは実は共学の中学があるって知らなかった(これまで開成一本だったから)
前回のネタバレについて詳しく!
二月の勝者93話のネタバレまとめ
そんなわけで(どんなわけで?)今週のスピリッツに載ってますです。某チュウに似せてかまぼこ描いたらストップかかって修正、謎キャラになりました。てへ!シクヨロ〜!! pic.twitter.com/Oi1UcG7x9n
— 高瀬志帆@「二月の勝者」10集発売中! (@hoshi1221) November 24, 2020
柴田まるみ、学校の出席日程でJGの夢潰える?
桜花ゼミΩクラスのワンシーン。
島津順くんが公立中学を受ける友達に、小学校へ書いてもらう「報告書」の存在を教えてもらう。その話の中で、話題は出席日数の話に。
なんでも、私立中学でも最低限の出席日数を見られるという話になり、それを横から聞いていた柴田まるみの表情が暗くなる。
まるみは不登校だったからだ。
その話を聞いて、自分は女子学院を受けても、出席日数で落とされるのではないか、と不安に駆られる。
まるみは何とか学校へ行くも、保健室に通学の日々
まるみの日常のワンシーンへ。
なんとか不登校を克服したまるみだが、小学校の教室に向かうのではなく、毎日保健室へ通っている。それも誰にも目につかないような朝早い時間帯に家を出て、保健室へ直行するのだ。
不登校が社会問題と発展してから、公立の小学校でも受け入れ体制が寛容になったらしい。その結果として、まるみが保健室に通っていても出席扱いをしてくれるようだ。
まるみは、保健室で授業の課題をこなし、たった一人で保健室で寂しく弁当を食べる。でも、まるみはそんな日々を我慢できているのは、夜は塾の友達と楽しく笑いながら、弁当を食べることができるから。
まるみは日々の塾生活が充実していることを実感する。
まるみの母親、再度黒木へJG辞退を申し出る
一方、まるみの母親は、再度桜花ゼミナールでの面談へ向かっていた。自分の娘に無理をさせず、合格可能性の高い中学へ志望校を変更するためだ。
柴田まるみ母の辞退の申し出を断る黒木。
まるみがこれまでたった半年で偏差値を10もあげていること、これは誰でも達成できることではない凄いことだと主張する。
学力は急激に上昇する曲線の如し
さらに、学力がどのように伸びるかのグラフを黒板に書いてみせる。成績は緩やかに上昇するのではなく、急激に上昇する曲線を描くことの方が多いと。
その理由として、基礎を勤勉にコツコツ積み重ねた生徒が、基礎を応用する感覚を掴んでから急激な伸びを見せるからという。
母がJG受験に迷う理由、それは「調査書」の結果
まるみの母は、調査書について小学校へ確認していた。
その内容としては、出席日数は問題ないが、成績がいくら良くても最高評価の「3」をつけることはできないと断られる。
その結果に衝撃を受ける母。
まるみにその事実を言うことができない。どうするべきか不安に駆られる姿。まるみは一体、JGを受験することができるのか。次回に続く。
第94話(次回)のネタバレはこちら
93話の考察・感想
受験マンガでは鉄板ネタの曲線グラフ
黒木先生が学力がどのように伸びるか、黒板に描いてみせた曲線グラフ。これは定説で、受験する年齢は違えど、受験マンガの金字塔・ドラゴン桜でも桜木建二弁護士が曲線グラフの説明をしているシーンが記憶に新しい。
徹底的に基礎固めをした子どもは、応用する感覚を掴めば後は早い。ドラゴン桜では、基礎ができていないことは穴の空いたバケツ。応用する感覚のことを、「鉄の扉が開く」と表現。さらに、曲線が急上昇したときに、「空を飛んだ感覚」になると。
結局は、焦らず、いつかはかならず急上昇することを信じて基礎を徹底的に固める以外に飛躍するタイミングは現れることはないのだろう。