二月の勝者163話のネタバレ考察|佐倉ちゃん、塾講師を辞める模様

2月の勝者163話のネタバレ考察ですが、ついに二月の勝者も終わりが見えてきた模様。受験終了が確定させた生徒が大半になりだしたタイミングで、ついに佐倉が塾講師を辞める伏線が敷かれてしまう・・・?

こちらでは二月の勝者本誌163話のネタバレと考察をしております。重大なネタバレが含まれる可能性がありますのでご注意下さい。

二月の勝者163話のネタバレ

前回までのあらすじ

162話のポイント
  • 原秀道、救出作戦始動
  • 続々と受験を終了していく生徒たち
  • 規格外の女・柴田まるみ

第163話『二月の静寂』

肩の荷が一つ降りる

2月3日23時15分 桜花ゼミナール

「TRRRRR…」

本番3日の深夜に電話が鳴り響く。

「この電話、私取っていいですか!?」

佐倉は自ら電話応対を申し出た。誰なのか、直感的にわかっていたからだ。

「合格、おめでとうございます、大内さん!!」

佐倉の元教え子、大内礼央からだった。

佐倉は感極まった。
橘との衝突から桜花ゼミナールから外れ、個別指導に籍を置いていた大内。
それ以来、佐倉はずっと気にかけていた。

佐倉は一安心するのも束の間、黒木は残る生徒たちの状況確認を行った。

4日目、継続受験する生徒は残り7人

「現時点で、31人中、23人が受験終了しています。」

黒木が進捗を共有した。

4日午前中に受験する生徒は以下の7名である。

前田花恋 豊島園女子
馬場亜蘭 新宿学園新宿
上杉海斗 柴又
田中利休 成明
大内礼央 成明
原秀道  成明
今川理衣沙 聖カサブランカ

桜花の講師陣は明日、誰が、どこの応援へ行くのかを打ち合わせた。

佐倉は当然ながら「聖カサブランカ」への応援を申し出た。

2月本番4日目の異変

午前7時25分 吉祥寺駅
今川理衣沙親子は聖カサブランカへ向かっていた。

娘は駅のホームや電車内をキョロキョロ見渡している。
決して、誰かを探している訳でもない。
母はそんな娘の姿の意味を感じ取っていた。

この3日間、あんなにひしめき合っていた親子連れの姿がまったく見かけない。

親子は取り残された感覚を実感していた。

「私、この先、耐えられるのかな・・」感傷的になる佐倉

そして、受験会場「聖カサブランカ」に到着した瞬間、二人は驚愕する。

「しん……..」

会場は静まり返り、人の気配はほとんどない。

ポツリポツリ…見かける人の表情は暗い。
敗者が校舎へ吸い込まれていくようにも見える。

そんな中、20~30メートル先から大声で叫ぶ声が聞こえる。

「おっはよーーー!!!!!ちゃんと朝ごはん食べてきたー!!??」

応援に駆けつけた佐倉だった。

理衣沙の顔には自然と笑みがこぼれた。

「よし!今日も、思いっきり、が・・・」
「ん、」

佐倉は急に言葉を詰まらせた。

「ベストを、尽くせますよう・・・!」

言葉を変えた。
佐倉は感じ取っていた。

もう大半が受験を終わらせているにも関わらず、
それでもまだ、戦いに行こうとしている子どもたち。

佐倉は思った。

私はもう、これ以上…
「頑張れ」なんて言葉、絶対に使えない。

夕べの合格の喜びも束の間、一気に振り落とされる感情。

「私、この先、耐えられるのかな・・・?この仕事。」
「続けられるのかな」

佐倉が感傷的になった。

身の振り方を考えだしたところで、163話は終了する。

 

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