2月の勝者165話のネタバレ考察ですが、全敗確定の原秀道親子が桜花ゼミナールに挨拶に訪問。しかし、そこで驚くべき展開が。塾講師として初の本番4日間を走り抜けてきた佐倉は「耐えられる仕事でない」と悟り、ついに退職を決意。ついに二月本番も最終日に突入する・・・
二月の勝者165話のネタバレ
そういえば、19集分までもう描き上げているのだった。(雑誌掲載はまだ全部じゃないです)
— 高瀬志帆@「二月の勝者」18集6月12日 (@hoshi1221) June 24, 2023
「二月の勝者」18集、発売してます、よろしくお願いいたします🤲🙌
前回までのあらすじ
- 花恋、新御三家までも合格ゲット
- 佐倉が退職を示唆する
- 原秀道くん、全敗確定。受験終了へ
第165話『二月の発露』
中学受験終了を宣言する原秀道・母
「合格は頂けませんでしたが、ここで中学受験を終わりにします。」
桜花ゼミナールに挨拶に来た原秀道・母は到着するなり、このように伝えた。
「原さん、立ち話もなんですから、教室でゆっくりお話を。」
黒木が伝えると、「ご挨拶だけなので」と頑なに断った。
立ち去ろうとする原親子に対し、
「少しだけお時間をください。以前の面談でご紹介した、海外留学を視野に入れた、進学校のリストの話を・・・・」
と切り出す黒木に、「その話は無しになって・・・」と伝える母。
それは、息子・秀道が「海外留学は怖いから」という理由だった。
自分の気持ちを伝えることの大切さ
自分の意思で海外留学を断った と知った黒木は驚いた。
「そうなんですか?」
と問い詰める黒木に対し、秀道は怒られるのでないかとドキッとした。
しかし、違った。
黒木は自分の意思を主張した彼を認めたのだった。
「秀道さんが自分ん気持ちをはっきりと言えた、とても良い事ですよ。」
その言葉に、表情が和らぐ秀道。
さらに、黒木はこう続けた。
「なので、秀道さんにはこれからも…..」
「自分で自分がどうしたいか、本当に求めていることがなんなのか、」
「しっかりと、自分の言葉で、伝えられるよう応援します。」
そのように伝え、二人は握手を交わした。
握った手を見つめながら、なかなか離せないでいる秀道。
「ありがとうございます、それではそろそろ…」
と急かす母。
時間が止まったような表情を見せる秀道。
そんな息子を引きはがしながら、エレベーターに乗り込み、頭を下げる母。
桜花講師一同は親子を見送りながら、閉じかけたエレベーターに頭を下げた。
その時だった・・・・
「合格・・・したいです・・・」泣き崩れる秀道
「ガンッッ!!」
秀道は閉じかけたエレベーターを無理やりこじ開け、黒木に向かって叫んだ。
「せっ、せんせい!!」
「ぼくが、僕が受けられる学校って、もうないんですか!?」
「ほんとうに、ぼくは、今日で最後なんですか!!?」
秀道は泣きじゃくりながら黒木に駆け寄った。
「おしえてください!!」
「まだぼくが、受けられる学校って、あるんですか!?」
秀道は感情を爆発させた。
黒木の言葉で彼の内なる”意思”が開花したのだった。
普段感情を表にださない息子に驚く母をよそに秀道は黒木に嘆願した。
「おしえてください、おねがいします!」
「どこか、どこかに、僕を受からせてくれそうながっこう、」
「あるなら、おしえてっ、ください・・・・!!」
「合格・・・したいです・・・・」
「私には無理」最後の仕事だと決意した雪の夜
2月4日23時45分
場面は桜花からの帰路につく、佐倉と桂。
「原くんの出願間に合ってよかったわ。」
そう呟く桂。
原秀道の願い通り、5日に受験可能な学校の出願が間に合ったのだった。
桂はこう続けた。
「佐倉ちゃん、この中学受験の真髄とも言える、4日間、どう感じた?」
佐倉は回想した。
あれから1年。未熟なりに、必死でもがいてきた。
少しでも誰かの役に立てるんじゃないかという思いがあった。
「でも、違った。」
佐倉は降り出した雪を手で掴み、こう決意した。
「もう、私には無理。」
~午後6時40分~
翌日の早朝、佐倉は原秀道の応援に向かった。
これが私の最後の応援
そう心に誓った佐倉が到着した学校の校門前には、
桜花ゼミの腕章を付けた男が、すでに頭に雪を積もらせた立っていた。
あの出会いからちょうど1年。
まったく同じ2月5日の光景が目の前に広がっていた。
(166話に続く…)
2月の勝者165話の考察・感想
165話の考察
佐倉ちゃんがとうとう塾講師を辞める決意をした回でしたね。
前回クロッキーが「採用した社長は”こっち”の仕事のためではなく、”新事業”のほうで採ったそう」と言っていました。
佐倉ちゃんのキャラ的にクロッキーや桂先生からも好かれているので、引き止めに合うのは間違いなさそう。おそらく、受験とは直接的に関係のない教育分野で活躍が期待されているのではないでしょうか。
二月受験本番は次回の原くんで最終受験回。
今後の展開としては、2月5日「島津くん開成補欠合格」という、大ドンデン返しが最後に待っているのではないでしょうか!?
ちなみに、165話が単行本の19巻に収録されるかどうかの回です。
著者の高瀬先生によると、「19巻分まで書き上げているが、最後ではない」とツイートしていました。
ということは、二月の勝者は「20巻完結?」
残すはあと10話くらいです・・・ついに終わりが近づいてきてしまいましたね。