呪術界(じゅじゅつかい)とは
はるか昔、蔓延する呪いを祓う手段として呪術を使い、人々の守護を生業とすべく誕生した呪術師。
だが、あくまで、個であった彼らだが、人工に比例し、数と力を増す呪いを払い続ける呪術師たちはいつしか限界を迎える。
そのとき、彼らがとった手段は、互いに手を組むことだった。
その結果、現在に連なる「呪術師の世界」⇒「呪術界」ができあがった。
しかし、掲げられた崇高な理念も、経年とともに劣化し、腐敗していく。
現在の呪術界の上層部は、長期に渡る支配がもたらした自己保身と、世襲という一族の権力維持に囚われた「魔窟」と化してしまっている。
五条悟は、そんな呪術界の上層部たちを、「上の連中 全員殺してしまおうか?」と発言するなど、嫌悪感を顕にしている。
呪術界の「規定」とは
非術師の庇護を最重要視する呪術界において、呪術の行使や呪いとの接触には、様々な規定の遵守が求められる。
呪術師が規定を犯した場合には、上層部の判断により速やかな処置がなされる。
非呪術師に対し故意による術式発動による殺害行為を行った呪術師は、呪詛師とみなし、処刑対象とする。
呪術規定第9条(一部抜粋)
天元とは
天元とは、不死の術式を持ち、日本国内結界の要としてあり続ける呪術師のこと。
天元は、不死であるものの、不老でない。そのため、一定以上の老化を終えると、術式が肉体を作り変えようとする。そのとき、人ではなくなり、より高次の存在へと進化を遂げる。
そして、その進化過程においては、天元の意志が消失する。
呪術高専を始めとする国内主要結界、その多くの結界術すべてが、天元の力によって強度を高めている。
意志の消失によって、天元の力添えが失われてしまえば、国内の呪術的な防護はままならなくなってしまう。
天元の適合者・星漿体(せいしょうたい)とは
星漿体(せいしょうたい)とは、天元の適合者として、幼少期から要人として育てられる「器」のこと。
呪術界存続のために、天元は500年に一度、自身と適合する人間である星漿体(せいしょうたい)と同化し、肉体情報を書き換える。肉体が一新されれば術式効果もふりだしに戻り、進化は怒らないとされている。