二月の勝者112話のネタバレ
黒木 佐倉ともにビツクリ pic.twitter.com/l7EOkKzvuN
— ユルペディア (@youloopedia_com) July 6, 2021
前回までのあらすじ
・ティアラちゃんから、クリスマスパーティーの誘い
・黒木の夜の活動名「スターフィッシュ」とは
・塾に通えない子どもたちのための無料教室
第112話『十二月の白日』
黒木の無料塾とは
前回から引き続き、場所は黒木が影で活動する「スターフィッシュ」のクリスマスパーティー
佐倉は黒木からスターフィッシュの運営を任されているショーマに「ここは一体何なのか」を問う。
ショーマは以下のことを佐倉に話した。
ここは「黒木先生の無料教室」である。
一般的には「無料塾」と呼ばれる、経済的に苦しい家庭や、ひとり親家庭のために、無料で子供に学習支援を行っている塾である。
佐倉は内閣府の調査にて、子供の貧困は7人に1人であることを最近学んだというが、疑問に思うことがあった。
それはここに来ている子どもたちを見渡す限り、どう見ても貧困世帯の子供には見えないからだ。
例えば、佐倉をこの会に誘ったティアラちゃんはオシャレで可愛い。
そんな現状について、ショーマはこのように分析する。
相対的貧困とは
ショーマは周りの子供達が貧困層には見えないことから、よく貧困層の子供への学習支援をしているといっても「嘘だ」と言われるらしい。
人間の生活維持に関わるレベルの貧困を「絶対的貧困」と言うがこの子達の場合は「相対的貧困」だという。
具体的には、食うには困るほどではないが、周りと比較して同じレベルで生活できない世帯で、世帯収入が平均的な収入の半分以下の世帯を言う。
最近の子どもたちはオシャレが上手で、コスメも格安で手に入り、フリマアプリで上手に買い物をするから表面的には見えにくいという現状がある。
佐倉はそんな状況を聞きつつ、ここを手伝っているショーマ自身について「もしかして、ここの教え子だったりするですか?」と問う。
黒木の愛弟子は元フェニ生
その問いに対してショーマは「ここのじゃなくて、元・フェニックス生です。」と答え、佐倉は驚く。
なんでもショーマは元中学受験経験者で、OK大学附属中学からエスカレーター式でOK大学に通う現役OKボーイだという。
さらに、ここにボランティアで来ている大人たちの多くは元フェニ生なんだとか。
普段は見せない顔を見せる黒木
そんな事情を説明している時に、黒木が差し入れを持ちながら部屋に入ってきて、佐倉の顔を見るなり「な・ん・で・い・る・の!?」と驚きを隠せない。
それに対して、佐倉は動揺しながら、「だって、ティアラちゃんが!ティアラちゃーん!」と呼ぶ。
ティアラは「クロッキーにLINEでOKにもらったじゃん!」釈明するが、黒木は前回に体験で来ていた子どものことだと思っていたことが発覚した。
そんなこんなで一悶着あったものの、黒木は普段見せないような温かく、にこやかな表情で、子どもたちに接している。
そんな普段見せない表情をボーッと眺めてしまう佐倉。
そんな表情を見て、佐倉はなぜここでの顔と“あっち”の顔がこれほど違うのか..と疑問をこぼす。
そのコトバに対して、ショーマは「俺は元・中受経験者なのでなんとなくクールに振る舞う理由わかりますよ」「目的に対して手段が違うだけで、どちらの子供に対しても思いは一緒のはずです」と意味深い言葉を投げかけて、112話は終了する。
二月の勝者112話の考察・感想
112話の考察
ショーマが最後に話していたクロッキーが「塾ではクールに振る舞う理由」とは何なのでしょうか。
あくまで塾はビジネスでお金が絡むもの、感情的に特定の生徒に入れ込んでしまってはいけないので、髪型と性格を変えているのではないでしょうか。
おそらく、過去に一人の生徒に入れ込んだことがキッカケで教え子をひきこもりにしてしまったことが今のクールな黒木を演じさせているキッカケになっているのは間違いなさそうです。