二月の勝者127話のネタバレ考察|今川理衣沙と母の関係に大きな溝ができてしまう

2月の勝者127話のネタバレ考察ですが、前回に引き続き、今川理衣沙救出の回。佐倉が提案した「聖カサブランカ」の学校案内に行くも、説明会にて保護者代表の発言に母は憤慨。急いで退出しようとするが、ジャージ姿になった娘と遭遇。今川理衣沙は大切な何かを取り戻すが…

こちらでは二月の勝者本誌127話のネタバレと考察をしております。重大なネタバレが含まれる可能性がありますのでご注意下さい。

二月の勝者127話のネタバレ

前回までのあらすじ

126話のポイント
  • Ωクラス4人組「宵の星中学」合格発表
  • 最後の一人、柴田まるみの合否連絡が・・・
  • 難攻不落、佐倉が大事な任務を任される
  • 今川理衣沙がミッション校進学か

第127話『一月の揺蕩』

今川理衣沙の母、ココじゃない感を爆発させる

~「聖カサブランカ」の学校説明会会場 ~

学校長が聖カサブランカの特徴を以下のように説明する。

『聖カサブランカ』の特徴
  • 我が校の教えの核となる「心の教育」
  • 人への思いやりや尽くすことへの喜びを学ぶ
  • 自分を認め、他者を認める。変えられないものを受け入れる

それを聞いた今川理衣沙の母は、「ココじゃない感、スゴイわー!!」と心のなかで絶叫。

ミッションスクールが自分の娘に適した学校ではないと悟る。

さらに、学校生徒たちは

  • 毎朝の礼拝
  • 週一時間の聖書の時間
  • 週に一度の奉仕活動(募金、掃除などのボランティア

に励むという。

「うちの理衣沙がそんなご立派になれる気が一ミリもしないわ!」

と再認識。
学校説明会に足を運んだことを後悔した。

保護者代表の「ある言葉」に憤慨、途中退席

学校長の学校説明の後、保護者代表として中学1年生を娘に持つ、父親が壇上に立った。

その保護者代表の言葉はこんな内容だった。

「この学校、志望校リストにも入っていなかった」
「娘がもともと目指していた学校は現実的に厳しく、皆さんと同じように1月になり初めて学校訪問」
「できない過去問に向き合い続ける娘は日々自信を失っていた」
「自信を回復させてあげようと入試体験会に来た際に、娘がカサブランカを気に入った」
「2月1日の本番もカサブランカの受験を決意、もともとの第一志望校は辞退した」
「受験を終えた娘の表情を見ていたら、自分たちは今まで大きな間違いをしていたのでは?と気づいた」
「今まで本当に娘に合うと真剣に考えて志望校選びをしてこれたのか?」
今までの学校選びは、世間体や見栄でしてきたのではないか?」

まさに、今川理衣沙・母の現状を映し出すかのよう。

今川理衣沙の母は現実を受け入れることができず、「こんな屈辱的な話聞いてられない!」と憤慨。
感情的になり、説明会の席を勢いよく立ち上がった。

介抱される娘、そして・・・

「解説授業もいいわ!理衣沙を連れて帰る!」

急いで娘がいる体験入試会場へ向かった母だが、廊下の向こう側から、ジャージに着替えた娘とカサブランカの生徒が歩いてくる。

母は驚いたが、すぐに状況が分かった。
娘が試験中に気分を悪くして、私服を汚してしまったが、カサブランカの生徒が介抱してくれたのだ。さらに、その子の私物であろうジャージに着替えさせてくれている。
それだけでなく、汚れた理衣沙の服をすぐに手洗いしてくれ、シミになるのを防いでくれた。

カサブランカの生徒の対応に驚いた母と申し訳なさそうにする娘。

理衣沙は「あの..でも…」と気まずそうになりながら、心に引っかかっていたことを聞こうとした。

「なんで…今日初めてあった人なんかに、汚すかもしれないのに、服なんて貸せるんですか・・・?」

絞り出すように疑問をぶつける理衣沙。

それに対して、カサブランカの生徒は

「だって…困っている子がいたら、普通、こうするよ。」

理衣沙の心の中に消えていたローソクに火が灯った感覚があった。

今すぐ帰ろうとしてた理衣沙の母であったが、カサブランカの生徒が施設案内をしてくれるということもあり、渋々学校に残ることになったのだった。

交わらない、二人の影

解説授業に出席することになった、今川親子。
理衣沙は解答用紙を片手に、算数の解説を聞き入っていた。

「当校では、しっかり基礎を積めているかどうかを見る試験をします。今からでも基礎の振り返りをしっかりやりましょう。」

学校担当者の説明を横目に、母や理衣沙の解答用紙を見ると、理衣沙の解答には○よりも✕が多く並んでいた
これには、母も目を丸くした。

そして、学校案内。

介抱してくれた生徒が学校の施設を案内してくれるのだが、理衣沙の表情がだんだん変わっていく。
純粋に聖カサブランカに心が惹かれていた。

学校案内を終え、今川親子は帰路につく。

校舎を出たところで、後ろを振り返る娘。

「まさか、気に入ったとか言っちゃう?」

「受けないわよ。」

娘を我に返らそうとあえて冷たい言葉を投げかける母。

母と娘の心が交わることはなかった。

「自分を認め、他者を認める。変えられないものを受け入れる。」

学校長の言葉が耳に残ってしまい、苛立つ母。

二人の距離が縮まることなく、127話は終了する。

2月の勝者127話の考察・感想

127話の考察

127話では見る見る表情が穏やかになっていく今川理衣沙の姿が特徴的でした。
母親の影響からか、見栄っ張りな性格で、気も強い女の子でしたが、本当は介抱してくれたカサブランカの生徒みたいに思いやりのある人になりたいと思っているのではないでしょうか。

聖カサブランカに心惹かれた理衣沙ですが、その思いは母に届くのでしょうか。

次回の128話掲載は2/7予定。 理衣沙と母の話はまだ続きそうです。

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