二月の勝者140話のネタバレ考察|合格発表まであと1話…大人たちの思惑が交差する舞台裏

2月の勝者140話のネタバレ考察ですが、ついに合格発表まで残すは3時間。塾講師と学校側は持ちつ持たれつ…、今回は私立学校を運営する大人たちの思惑が描かれています。

こちらでは二月の勝者本誌140話のネタバレと考察をしております。重大なネタバレが含まれる可能性がありますのでご注意下さい。

二月の勝者140話のネタバレ

前回までのあらすじ

139話のポイント
  • 講師たちが次々帰還
  • 今川理衣沙、痛恨の握手拒否…
  • 午後からの応援校を再確認する講師陣
  • 帝都大附属にて上杉兄弟の直接対決が実現

第140話『二月の仕事人』

桜花の講師陣がぞくぞく帰還

~2月1日15時~

佐倉はカトレア女子から桜花ゼミナール吉祥寺校に帰還した。
佐倉が帰還ときには、すでに他の講師陣も戻っていた。

佐倉はカトレア女子を受験した山本佳苗が普段通りに臨めていたと安堵の報告。

一方、カトレア女子の学校運営側から塾の講師たちに対する待遇が良かった(軽食が用意されていた)と驚きをもって話した。

塾と私立、持ちつ持たれつ

佐倉は「こんな塾に対して、優しくしてくれるなんて…」と感動。

一方、非常勤講師・朽木先生からは…

「今時、その純粋っぷり…なかなか」

と、思わず辛辣なコメントを溢してしまった。

というのも、塾と私立は持ちつ持たれつだから。

少子化が進む昨今、有名名門校以外の私立中学は熾烈な競争から逃れることはできない。

そんなとき、塾に通う子どもに対して、自らの学校を推薦してくれる塾講師は非常に貴重な存在である。
学校側から塾講師への接待が行われるのは競争を勝ち残る上で至極当然だと佐倉は知った。

試験終了からたった6時間…その舞台裏

~場面は変わって、都内の某私立中学~

試験終了後、一斉に採点に臨む教師たちの舞台裏が描かれていた。

受験終了からわずか6時間での合否発表。一体、どんな早業で成り立っているのだろうか。

二月一日、描かれている舞台裏は以下の時系列

①12時試験が終了

②人海戦術で一斉に採点

③15時30分までに採点終了

④16時30分までに主任以上が集まり合否判定会議

⑤事務方総動員で合否判定サイトのデータ入力

⑥最終チェック

⑦18時 合否判定公開

 

上記の流れが2月1〜3日まで、午前と午後の1日2回。

午後の受験に至っては、当日22時に合否発表のため、連日深夜までの作業となる。

 

なぜ、私立中学はここまでするのか?
それは、「顧客のニーズに応えるため」である。

先述の通り、少子化によって私立中学は激しい競争が巻き起こっている。
合否が当日中に発表されれば、結果によって他の方向性を立てやすい。一方、そのスピード感がなければ、方針の設定が難しくなる。

ちなみに複数回受験は2000年代後半からトレンドになり、今では当たり前になっているらしい。

というのも、御三家が「2月1日午前中」一回チャレンジのため、合否によっては、御三家受験者が流れ込んでくる。その子達は比較的優秀だから、囲い込みをしたい… というのが本音なんだとか。
(結果として、優秀な子たちが難関大を合格→学校の評価が上がる という好スパイラルになる)

ついに、合格発表

そして、場所は欧家ゼミナールに戻ってきた。
ときは17時58分、合格発表の2分前。

18時に合格発表が行われるのは、吉祥寺校の受験校のうち5校だ。

ついにそのときがやってくる… という流れで、140話は終了する。

2月の勝者140話の考察・感想

140話の感想

今回も箸休め回でしたね。

「受験当日、合否発表までの舞台裏」は著者の高瀬先生が実際に取材を行い、描きたかったストーリーだったのでしょう。

次回はついに、合否発表です!

次回にどこの学校で合否がわかるか書かれていませんでしたので、開成、JGなどが発表されるかはわかりませんが、一波乱おきそうですね。

 

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