二月の勝者145話のネタバレ考察|加藤匠への荒療治、吐くまで泣かせる悪魔の黒木

2月の勝者145話のネタバレ考察ですが、A判定だった第一志望を落とした加藤匠に対して、黒木が荒療治を計画。翌日にも受験を控える小学6年生を23時前という深夜にも関わらず、何としてもやらなければならないことがあった。「悪魔となった黒木」が加藤匠を徹底的に追い込む・・・

こちらでは二月の勝者本誌145話のネタバレと考察をしております。重大なネタバレが含まれる可能性がありますのでご注意下さい。

二月の勝者145話のネタバレ

黒木の荒療治の内容に一同驚愕・・・

前回までのあらすじ

144話のポイント
  • ジャイアントキリング、まさか。
  • 「読みを誤りました」黒木の後悔
  • 「黒木流・荒療治発動」その心は?

第145話『二月の荒療治』

心を鬼にした黒木の覚悟

桜花ゼミに到着した加藤匠。

「よくいらっしゃいました、加藤さん。さあ、今から明日の対策をやりましょう。」

黒木と匠が二人で教室に向かう。

しかし、その様子を講師陣たちは不安気な顔で眺めていた。

驚くべき荒治療の内容とは

講師たちの不安とは、その荒療治の内容だった。

というのも、加藤匠が到着する15分後。
黒木は塾内でその真相を明かしていた。

受験対策終了時には、23時にもなろう時刻に呼び寄せた黒木に対し、さすがのベテラン講師たちは避難を浴びせた。

「荒療治って、何なんですか!?」

桂が問い詰めると黒木はその真相を答えた。

「感情に揺さぶりをかけて、吐くほど泣かせます!」

まさかの内容に、講師たちは度肝を抜かれた。そして、翌日6時起きの匠の身を心配し、黒木を問い詰める橘。

しかし、黒木は冷静にこう返す。

「加藤さんの今回の敗因、私のせいですよ。」

匠の不合格、黒木が日和った結果だった

今回の匠の敗因については、己に非があったと語る黒木。

「加藤さんの第一志望不合格は私のミスです。もっと、高い目標を目指させるべきだった。」
「本人を、家族を、無理にでも、その気にさせなければならなかった。」

黒木の発言に講師陣たちは固まった。

黒木の真意としては、要するにこうだ。

・人は目標を100%達成することは困難
・おしなべて、目標値の7~8割に落ち着くことが多い
・第一志望の7割が受からない真実はここにある
・真の第一志望に受かるためには、実力より「少し上」を戦略的に目指すべき

一方、この内容に木村先生は反応。

「家庭も円満で、マイペースに取り組めた加藤くんだからこそ、ここまで成績も伸びたのでは?」

と、最もな意見を述べる一方、黒木は・・・

「だから私もそう思った結果、合格判定80%なのに不合格なんです!!」

珍しく黒木が感情を爆発させた。

「どんな手を使ってでも、加藤さんに合格を掴ませたい。その結果、私が恨まれたとて構わない・・・」

自信を失くした匠、「もうどこでもいい」

2月1日 22時45分

匠への対策指導は終わりに向かっていた。

「加藤さんの実力なら盤石です。大きく構えて望んでください」

黒木が匠に太鼓判を押すと、匠は「今日分からなかったところを教えてほしい」と今日の問題用紙を差し出した。

黒木は問題用紙を眺めながら徐に、

「東央中に受かりたいですか?」「東央中に、進学したいですか?」

と質問した。

匠は「行きたいです。でも・・・」

と言葉を絞り出すが、「もう、自信、ないです」と吐露。

「受かったところに、行けたらどこでもいいかなって。。」

心境を口にした。

しかし、黒木はキッパリと「違いますよね?」否定した。

なぜなら、問題用紙の解き跡を見れば一目瞭然だった。

全身全霊で、東央中に望んでいたことがわかったからだった。

“響かない”匠が急変・・・

「悔しくないですか?納得いきますか?」

合格を掴ませたい80%を取りながら、不合格になった第一志望校。

春の屈辱とそのからの立ち直りを
夏の怒涛の自習を
秋の不屈の過去問演習を
冬の長時間の難問演習を

黒木はすべて匠の努力を間近で見てきた。
だからこそ、諦めかけた様子の匠を立ち直させたい。

しかし、黒木の意図とは反して、匠は・・・

「別、いいかな。」

その言葉に、明日以降のすべてが集約されていた。

黒木の顔が曇った。想定した運びができなかった。

時刻は23時前。

お母様のご了承いただきました

特別授業の教室の戸を少し開け、黒木に対して、そのようにサインを送った桂。

最終手段に出るしかなかった。

絶対に、絶対に、合格してやる!!

「加藤さん。あと1分で午後受験の帝都大附属中の合格発表です。今、ここでみていきましょう。」

スマホを取り出し、匠に「合否照会」のボタンを押すよう、確認を促した。

急に不安に襲われ、全身震えだす匠。

そして、ボタンを押すや否や、顔面蒼白になり、黒木に目をやった。

~あなたは残念ながら「不合格」となりました~

受験直前まで想像もしていなかった現実を目の当たりにし、突然崩れ落ちる匠。

「うぁああああああぁぁぁ!!!!」

黒木の目の前で泣きじゃくる匠。

「あんなに努力したはずの自分が?こんな目に遭うなんて。悔しいですよね?」

改めて問いただした、黒木。

「悔しい。」

匠の大粒の涙が机に滴る。

「悔しい!悔しい!」悔しい!」

さっきまで落ち着いていた匠は急変し、虚ろな表情が一変。

「明日は、絶対に、絶対に、合格してやる!!」

現実に打ちひしがれながら、それを乗り越えようとする力が蘇る匠。

黒木の荒療治は吉と出るのか・・・?(146話に続く)

 

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