2月の勝者145話のネタバレ考察ですが、A判定だった第一志望を落とした加藤匠に対して、黒木が荒療治を計画。翌日にも受験を控える小学6年生を23時前という深夜にも関わらず、何としてもやらなければならないことがあった。「悪魔となった黒木」が加藤匠を徹底的に追い込む・・・
二月の勝者145話のネタバレ
今週のスピリッツ、「二月の勝者」載ってます!この連載の中で今のところ1番描いててきつかった回です。よろしくお願いします…17集に収録されると思います… pic.twitter.com/ErqeryQQY0
— 高瀬志帆@「二月の勝者」16集9月12日! (@hoshi1221) September 12, 2022
黒木の荒療治の内容に一同驚愕・・・
前回までのあらすじ
- ジャイアントキリング、まさか。
- 「読みを誤りました」黒木の後悔
- 「黒木流・荒療治発動」その心は?
第145話『二月の荒療治』
心を鬼にした黒木の覚悟
桜花ゼミに到着した加藤匠。
「よくいらっしゃいました、加藤さん。さあ、今から明日の対策をやりましょう。」
黒木と匠が二人で教室に向かう。
しかし、その様子を講師陣たちは不安気な顔で眺めていた。
驚くべき荒治療の内容とは
講師たちの不安とは、その荒療治の内容だった。
というのも、加藤匠が到着する15分後。
黒木は塾内でその真相を明かしていた。
受験対策終了時には、23時にもなろう時刻に呼び寄せた黒木に対し、さすがのベテラン講師たちは避難を浴びせた。
「荒療治って、何なんですか!?」
桂が問い詰めると黒木はその真相を答えた。
「感情に揺さぶりをかけて、吐くほど泣かせます!」
まさかの内容に、講師たちは度肝を抜かれた。そして、翌日6時起きの匠の身を心配し、黒木を問い詰める橘。
しかし、黒木は冷静にこう返す。
「加藤さんの今回の敗因、私のせいですよ。」
匠の不合格、黒木が日和った結果だった
今回の匠の敗因については、己に非があったと語る黒木。
「加藤さんの第一志望不合格は私のミスです。もっと、高い目標を目指させるべきだった。」
「本人を、家族を、無理にでも、その気にさせなければならなかった。」
黒木の発言に講師陣たちは固まった。
黒木の真意としては、要するにこうだ。
・おしなべて、目標値の7~8割に落ち着くことが多い
・第一志望の7割が受からない真実はここにある
・真の第一志望に受かるためには、実力より「少し上」を戦略的に目指すべき
一方、この内容に木村先生は反応。
「家庭も円満で、マイペースに取り組めた加藤くんだからこそ、ここまで成績も伸びたのでは?」
と、最もな意見を述べる一方、黒木は・・・
「だから私もそう思った結果、合格判定80%なのに不合格なんです!!」
珍しく黒木が感情を爆発させた。
「どんな手を使ってでも、加藤さんに合格を掴ませたい。その結果、私が恨まれたとて構わない・・・」
自信を失くした匠、「もうどこでもいい」
2月1日 22時45分
匠への対策指導は終わりに向かっていた。
「加藤さんの実力なら盤石です。大きく構えて望んでください」
黒木が匠に太鼓判を押すと、匠は「今日分からなかったところを教えてほしい」と今日の問題用紙を差し出した。
黒木は問題用紙を眺めながら徐に、
「東央中に受かりたいですか?」「東央中に、進学したいですか?」
と質問した。
匠は「行きたいです。でも・・・」
と言葉を絞り出すが、「もう、自信、ないです」と吐露。
「受かったところに、行けたらどこでもいいかなって。。」
心境を口にした。
しかし、黒木はキッパリと「違いますよね?」否定した。
なぜなら、問題用紙の解き跡を見れば一目瞭然だった。
全身全霊で、東央中に望んでいたことがわかったからだった。
“響かない”匠が急変・・・
「悔しくないですか?納得いきますか?」
合格を掴ませたい80%を取りながら、不合格になった第一志望校。
春の屈辱とそのからの立ち直りを
夏の怒涛の自習を
秋の不屈の過去問演習を
冬の長時間の難問演習を
黒木はすべて匠の努力を間近で見てきた。
だからこそ、諦めかけた様子の匠を立ち直させたい。
しかし、黒木の意図とは反して、匠は・・・
「別、いいかな。」
その言葉に、明日以降のすべてが集約されていた。
黒木の顔が曇った。想定した運びができなかった。
時刻は23時前。
特別授業の教室の戸を少し開け、黒木に対して、そのようにサインを送った桂。
最終手段に出るしかなかった。
絶対に、絶対に、合格してやる!!
「加藤さん。あと1分で午後受験の帝都大附属中の合格発表です。今、ここでみていきましょう。」
スマホを取り出し、匠に「合否照会」のボタンを押すよう、確認を促した。
急に不安に襲われ、全身震えだす匠。
そして、ボタンを押すや否や、顔面蒼白になり、黒木に目をやった。
受験直前まで想像もしていなかった現実を目の当たりにし、突然崩れ落ちる匠。
「うぁああああああぁぁぁ!!!!」
黒木の目の前で泣きじゃくる匠。
「あんなに努力したはずの自分が?こんな目に遭うなんて。悔しいですよね?」
改めて問いただした、黒木。
「悔しい。」
匠の大粒の涙が机に滴る。
「悔しい!悔しい!」悔しい!」
さっきまで落ち着いていた匠は急変し、虚ろな表情が一変。
「明日は、絶対に、絶対に、合格してやる!!」
現実に打ちひしがれながら、それを乗り越えようとする力が蘇る匠。
黒木の荒療治は吉と出るのか・・・?(146話に続く)