二月の勝者157話のネタバレ考察|開成中結果を受け、島津順&上杉海斗は意外な反応…

2月の勝者157話のネタバレ考察ですが、ついに開成中学の合格発表。合否の結果を受けて、意外なリアクションの二人の真相は?さらに、3日午後日程で黒木が応援に駆けつけた先、受験を辞退していたはずの生徒がやってくる・・・

こちらでは二月の勝者本誌157話のネタバレと考察をしております。重大なネタバレが含まれる可能性がありますのでご注意下さい。

二月の勝者157話のネタバレ

前回までのあらすじ

156話のポイント
  • 花恋、桜花への恩返し受験
  • このままでは絶対終わらせない!桂の決意
  • 「開成合格!」約束した二人の結末は…

第157話『二月の規格外』

ついに開成の合格発表!結果は?

午前日程を終え、開成受験組の島津順と上杉海斗はそれぞれ結果を確認した。

画面を覗き込見ながら、受験番号を探していく二人。

俺の番号….

番号…

….

….


….


「ない。」


…..

二人とも不合格だった。

結果に冷めてしまった順、その理由は…

自身の結果に衝撃を受ける順。

しかし、その傍ら母親のスマホがブルブルと震えている。

「連絡くれ」
「どうなってるんだ」
「結果は?」

順の父からだった。
開成進学を誰よりも望んでいた父が結果を催促していたのだった。

順の心は結果を噛みしめる暇もなかった。
そして、あの日の恐ろしい父の姿が目に浮かぶ…。

父からの催促は止むことなく、その後も着信が続いた…。

すると、順は、

「ママ、それ、正直うるさい…笑」
「早いとこ返事しちゃいなよ、“不合格”って!」

感傷に浸る暇もなく、父の姿が目に浮かぶ順。

「あーぁ、もっとガーンとくると思ってたけど。」
「そのメッセのせいで覚めちゃった…」

そして、順は意外な言葉を口にした。

父との生活に戻りなくなかった息子

別に強がっている訳ではないけど…と断りながら、順は続けた。

例の奨学金枠を諦めた時点で、開成への進学はいいかな、って思ってたし。チャレンジさせてもらえただけで、満足っていうか」
受かってたら、パパが“行け”ってうるさかっただろうし」

開成の奨学金枠は離婚が前提だった。
順の母は自身の姉からの融資の申し出を受け入れていた。そのため、奨学金枠の申請をなんとか回避していたが、実はそれが息子の心に引っかかっていた。

順は奨学金枠を利用してでも、母親に金銭的な負担はかけなくない..というのが本心だった。

息子の密かな思いに対して、

「今みたいなこと、二度と言わないで!!」

と、感情的になってしまう母。
親として金銭面の心配から子どもが選択肢を諦めてほしくない、という思いがあった。

しかし、親のゴタゴタに振り回してしまったことを息子に謝り、切り替えた。

「久々の外食だから、贅沢しよっかな!?」
「後でデザート頼んでも、いいよね!」

母の笑顔を見て、安心する順。
そして、他愛も無い話に笑い合う二人。

父からの恐怖に怯えず、幸せそうな笑顔の母の姿。

順にとって大切なことは、開成進学よりも、これだった。

さっき受けた「海上」に二人で行くのもエモい

シーンは変わって、上杉兄弟へ

開成の結果を確認した海斗は、晴れやかな表情をしていた。

「しょうがないよね!」
「チャレンジさせてもらえただけでもよかった」

海斗は自身の実力が及ばないながらも、悔いは残っていなかった。
そして、双子の兄弟、陸斗に対してこんなことをつぶやいた。

「僕はこれから東央の提示発表見に行くから一緒に見られないけど、陸斗は絶対麻布受かってるから!」

直後に迫る麻布の合格発表を気遣う海斗。
精神的に大きく成長した姿があった。

それに対し、弟・陸斗は「こんなこと言ったら、海斗怒るだろうけど…」と前置きした上で…

「さっき受けた海上に2人で行く、っていうのもエモい。」

どこかで、未来を予感しているのだろうか..。

規格外の女

2月3日、時刻は14時20分

黒木はとある校門の前である生徒の応援に駆けつけていた。

受験開始、ギリギリの時刻…

黒木の視線の先には、メガネをかけた子どもに母親が連れ添って歩いてくる..

柴田まるみだった。

「またもや自身で殻を破った…」

黒木は驚いた。
前日に女子学院中の結果を受け、柴田まるみからは受験終了の連絡を受けていたからだった。

「黒木先生!」

意外な応援に驚くまるみに黒木は最大級の賛辞を送った。

「柴田さん、やはり貴女は規格外(ユニーク)だ!」

黒木に勝利し、優越感に浸る灰谷

まるみの応援を終え、黒木は東央中に向かっていた。

上杉海斗の合格発表を見るためだった。

結果は見事に合格。
フェニックスでは落ちこぼれだった海斗がジャイアントキリングを成し遂げた。

合格掲示の前に立つ黒木の後ろから、ある男が声を掛けた。

「受かりました?海斗くん。」

フェニックス講師の灰谷だった。

無事合格したことを伝える黒木に対して、

「もしかしてはぐらかしました?」

と焚きつける灰谷が聞きたかったのは開成のことだった。

自身の教え子は19人合格したという。

黙る黒木の表情を見て、灰谷は煽った。

「もしかして、校舎の合格者,,,ゼロ…とか?」

優越感に浸る灰谷を横目に、黒木は何を想うのか…。

そして、開成受験組の親友二人が桜花ゼミに向かうところで、157話は終了する。

2月の勝者157話の考察・感想

157話の考察

開成不合格は残念ですが、島津くんの気持ちは深いですね。

やはり母親が安心して暮らせることが一番だったのではないでしょうか。

私立に進学すれば、嫌でも金銭的な問題がつきまとい、父親からの援助が必要な状況も考えられます。となると、ようやく笑顔が戻っていた大好きな母が、また悲しい思いをする。そんな気持ちから、開成にチャレンジはしたいが、進学に対してのこだわりはなかったように思えます。

おそらく、島津くんなら、都立一貫校には合格していることでしょう。

一方、上杉兄弟ですが、麻布の合格発表を控える陸斗。これまでの伏線を回収するならば、陸斗は不合格。そして、今回に出ていましたが、実際に「海上へ兄弟で進学」というストーリーなのではないでしょうか。

(事実上、黒木と灰谷の因縁の戦いは、上杉兄弟が代理戦争的な感じになっていますので…)

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