二月の勝者100話のネタバレ考察|黒木蔵人、塾で倒れる…

二月の勝者(にがつのしょうしゃ)100話目のネタバレ解説。今川理依紗の心の内を心配する流れで、前回までに黒木が言っていた「努力しない理由」の意味が明らかになる。一方、受験本番へ向けて多忙を極める黒木だったが、塾の中で過労で倒れてしまう。そこに現れた佐倉先生に向かって指示した内容とは…
※この先、二月の勝者の重要なネタバレを含みます。閲覧にはご注意ください。

二月の勝者100話のネタバレ(単行本12巻収録予定)

ビッグコミックスピリッツ連載「二月の勝者」とは

2月の勝者第1巻の表紙

週刊ビッグコミックスピリッツ©小学館

2020年の大学受験改革を目前に、激変する中学受験界に現れたのは生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人!
受験の神様か、拝金の悪魔か? 早期受験が一般化する昨今、もっとも熱い中学受験の隠された裏側、合格への戦略を圧倒的なリアリティーでえぐりだす衝撃の問題作!

前回99話のポイント

・今川理依紗の母、粉飾過去問持参して第一志望を固持
・黒木は今川理依紗のやったことは「カンニングです」と即答
・黒木の話す偏差値58の壁とは
・保護者にカンニングを伝えるのはご法度
・中学受験のカンニングは「あるある」

二月の勝者100話のネタバレまとめ

努力を認めてくれるのは佐倉ちゃんだけ…理依紗の心中が切ない

前回では、同僚の木村先生とともに「今川理依紗」更生計画を決意した佐倉先生。
塾から帰ろうとする理依紗を見つけ、「今日の小テスト頑張ったね」と、まずは小さなことから褒めて伸ばそうと声をかける。それに対して、理依紗は「そんなこと言ってくれるの佐倉ちゃんだけだよ」と、悲しそうな表情で漏らす理依紗。それを見て、佐倉先生は胸が苦しくなる。

佐倉先生は帰り道に、木村先生に理依紗の反応が気になったことを相談する。それに対して、木村先生は、今の理依紗さんは「努力ができないというより、頑張らない努力をしているのかも」と話す。

木村先生が漏らした言葉の意図とは?

黒木が言っていた「努力しない理由」の真意

「私はまだ本気をだしていないだけ」

そう言って、自分を守っている。
もし本気を出してダメだったという現実を知るのが怖いという思いから、本気を出さない自分を作っているのでは?と推測する木村先生。

まさに、以前に黒木が言っていた「努力しない理由」の真意である。

今川理依紗の母親が癖の強く、世間体を気にある人物であるというのはこれまでのネタバレの通り。

実は、この母親にとって、難関中学を目指すことは自分を守ることできる一方、娘に対しては大きなキズを負わせることになるのでは..と木村先生は心配をする。

母親は恥をかかないが、娘は…

・母親が第一志望の難関中学から目標を下げないこと

これは、ある意味、自分を守る結果となる。なぜなら、難関中学を目指していたけど、難易度が高かったので落ちたのはしょうが無い、高い壁にチャレンジしただけでもカッコイイ。

そういうイメージを周りから持ってもらえると期待しているという。

一方、娘は….

過去に自分自身が中学受験を“全落ち”した経験から、ひとつも合格を得ることができないということは想像以上に深い傷を負うという。

確かに、2~3年間ほぼ毎日のように塾に通い、努力してきた結果、ひとつも合格できないということは、彼女のこれまでの努力が全否定されることと同義であるからである。

黒木が過労で倒れる…さらに気になる過去もフラッシュバック

深夜の桜花ゼミナールにて。
パソコンの前で、山積みのしごとを抱える黒木。
桜花ゼミナールでの仕事だけでもトップとして多忙な日々を送っているが、そこに、後輩・ショーマから「夜の活動」への支援を早くしてほしいとLINEが届く。

黒木は急がないと…と一人こぼし、夜の活動の場へ足を運ぼうとするが、過労から倒れてしまう。

倒れこむ黒木だが、
「これくらいで…たったこれくらいで…」
「あいつとの約束を果たせていない…」と自らの手首に巻かれたミサンガに触れながら、意味深な言葉を続ける。

(回想シーン)
~サッカー場で、誰かと夢を諦めなきゃならないなんて..~

このような過去の回想シーンが映し出される。話している相手は誰なのかわからない。

「俺はいつになったら、あの日の約束を果たして、胸を張って会うことができるのか」

と倒れながら、声を振り絞る黒木。
またもや、黒木の隠された過去が追加された形だ。

佐倉が倒れた黒木を発見!ある任務を告げる

塾に資料を取りに帰った佐倉の目の前には倒れ込む黒木の姿が。

大丈夫ですか!?と慌てるが、黒木は冷静に「騒ぐな。俺のことはほっといてくれ。ただ…」と反応する。

そして、佐倉に頼みがあると話し、今から言う場所にその荷物を運んでほしいとある物に指を指す。

その指を指した先にあるものは、何かが大きな荷物が入っているスーツケースだった。

100話の考察・感想

黒木が指定した荷物の行き先はやはりあそこ?

ショーマへ何かを頼まれていた黒木先生。
急いで何かを運ぼうとしていた結果、黒木は塾の中で倒れてしまう。

おそらく、佐倉先生には、吉祥寺駅付近の夜の街での活動拠点となっているキャバクラのあるビル。そして、運ぼうとしているのは、受験に必要な受験料(現金)か、子どもたちへの過去問のプレゼントと言ったところだろうか。
佐倉は以前に、黒木の活動拠点に入ったことがあるが、何をしているのか、その活動内容は明かされていなかった。次回以降にその内容が明らかになりそうだ。


タイトルとURLをコピーしました